ジャンカレーが新コンセプトの店を出したと聞いて驚いたんです。ほおお、ジャンカレーじゃないジャンカレーかい?
カレーですよ。
ジャンカレーは質実剛健、正しいカレーライスを昔から提供し続けてくれた古くからある下町の小さなカレーチェーンです。昔も今も通い続けています。ジャンカレーが目指すのは山盛りご飯で熱々で、誰が食べてもカレーライスらしいカレーライス。そういうやつで腹をいっぱいにさせてやろうというスタイルだからね、信頼ってもんができるわけです。
それで、ちょっと脳みそが動かなくなるくらい腹がへった時は何も考えることなくジャンカレーまで辿り着けばなんとかなるわけで、これはとてもありがたい。心の支えになるってもんです。この日もジャンカレーに助けられたよ。
そんなジャンカレーがはじめたのが東陽町にできた、
「カレーライフ」
です。
ジャンカレーで腹が落ち着いて思考能力が戻ったところで次のカレーはどうするか、と考えます。(まだ思考能力が低い)思い出した。そうか、「カレーライフ」に行ってみるか。歩けるからそのまま行こう。ハシゴ、久しぶり。いや、そうでもないか。
なんだかモダンでかっこいい感じのお店なんであるよ。でもカウンター店、カレースタンドというスタンスは変えていないのが好ましいねえ。
「羊(マトン)と筍の春キーマカレー」
というシーズナルメニューを頼んでみました。最新の券売機が入り口にあって、そこから選びました。
ここ「カレーライフ」のメニューは石焼きキーマカレー、ロースカツカレー、和風いりこ出汁の鍋カレーという3メニューが定番の基本カレーとして上がっています。ちょいと飛び道具っぽい感があるなあ。とにかく食べてみなきゃ、、と言いながら定番じゃないもの頼んだんだけどさ。
やってきたカレーはちょっと洒落ています。お皿もいい色で、盛り付けも洒落ててそれなりに見栄えがするんですが、残念、そぼろ部分が飛び散ったりしている(笑)いや、いいの、これくらいでいいの。そんなにね、やり過ぎないでいいのよ。写真を撮りたいあたしみたいな人は飛び散ったところは自分で拾うし。それつまみ食いするし。手間でもなんでもないんであるよ。
おや、山椒がいい感じに効いているぞこれ。へえ、なかなか面白いぞ。
キーマカレーとしては、なにをしてキーマと呼ぶか問題があるわけですけど、かなりそぼろ的にドライに仕上げてあります。なのでキーマカレーでイメージするものとは少し乖離があ流人もいると思う。そこが面白さでもあります。捉え方一つでその店の個性や開発陣の目線の位置がわかるの楽しいよね。
調味強すぎず、肉の味わいをちゃんと残しての仕上狩り。もう少し汁気があると食べやすいかもなんですが、悪くないよ。表記が羊/マトンとニッポン表記になっていたけどどっちかしら。(インド脳)クセなく香り良いそぼろです。なかなかのもんです。
しかしジャンカレーがこれを、と思うと感慨深いです。
そういう時代、カレーの時代なんだよね、きっと。