カレーですよ4776(ルクマトウキョウ NAIZO CURRY)フレッシュモツをスパイス仕立てで。

冷凍のカレーとレトルトパウチカレーの差というのはどこにあるのだろうか。そんなことをよく考えます。

多分それ、料理人本人が直接調理をして作ったものなのか、それとも工場生まれなのか、というところじゃないかしら。

 

 

カレーですよ。

 

 

そんなことを考えるようになったのは、最近のこと。個人店のレストランシェフが作る手作り冷凍カレーがここ2年でぐっと増えてきているから。そういう武器を手にコロナ禍のもと、生き残りを賭けて戦うシェフたちは多いです。

ではレトルトカレーはどうかしら。

レトルトパウチで大変美味しいカレーが10年ほどで爆発的に増えました。要因はレトルトパウチ製造技術の向上というのがひとつ。それとレトルトカレーを作るにあたっての料理人のマインドの変化だとわたしは思っています。

ご存知の通りレトルトカレーの味の決め方は大変に難しいものです。カレーを大鍋で作って、それをパウチパックにするわけですが、そこはまだまだ難しくなくて、問題はそのパックを大きな釜で高温加熱殺菌するわけなんですが、その時に失われる香りと味の変化のコントロールに苦労をしているメーカーや料理家の話を数多く聞いてきました。それ、実はもうひとつ「店の味を再現」というお題が難易度を上げているんじゃないでしょうか。

そんな中でその枷を振りほどくマインドを持った店主たちが現れました。店の味を再現するのではなく、製造メーカーと二人三脚で自店の新しいメニューを一つ増やす。そういうマインドから良い製品がたくさん生まれるようになりました。無理して自店の味そのものをレトルトにする必要がな、ということです。そんなことしたらお店に行かなくなっちゃうしね。

そういう話があるとはいえ、レシピを編み上げその意図通りに香りをひらき、味わいの着地点を決めるというとき、味の伝達の正確性、生産量やロットなどの小回りは冷凍のほうが未だ高いという感もあるんですよ。

 

閑話休題。

 

そんなこんなで「これを是非試してみてほしいんです」とやって来たのが冷凍カレーです。「ルクマトウキョウ」の

 

「NAIZO CURRY」

 

なんか、名前がストレートですごいな。ホルモン専門店の冷凍カレーということです。

「ホルモン焼き 婁熊東京(ルクマトウキョウ)」は恵比寿にある、ホルモン専門店のイメージをひっくりかえすスタイリッシュなレストラン。行ってみたくなりました。なぜってランチタイムにカレーのメニューがあるから。

婁熊東京のオリジナルカレー3種、東京カリ〜番長リーダー、伊東盛氏がレシピを手がけた2種がラインナップ。スパイスは東京カリ〜番長の元メンバーであるシャンカール野口氏のスパイス貿易会社「インドアメリカン貿易商会」から。なんだよ、リーダーとシャンカの仕事か。いいじゃんか。

で、リーダーのカレーを2種、冷凍取り寄せができるというわけです。「あいがけ」推奨みたいだよ。

 

ココナッツキーマカレーはキリッと爽やかさ感じる中辛仕上げ。中挽きくらいの豚挽肉で食感よく、印象的な緑色はカスリメティから。スパイスを纏った豚ひき肉の旨味とココナツミルクのふくよかさに引っ張られてスプーン、ノンストップです。途中から辛さがぐいっと増してくるのもおもしろい。おかしなクセのない、旨味強いがスマートなキーマカレーでした。塩のエッヂとホルモンのまろやかな脂の香りが印象的なカレーです。

味噌ホルモンスパイスカレーには驚かされました。これうまいなあ。ひと口目にぐいっと広がる味噌の風味。カレーを食べ始めたつもりが、これ、、そのまんまもつ煮込み?(笑)いやいやいや。ホルモンのガツンとくるアタックもいい感じです。これはうまいなあ、おもしろいよお。コク深く、個性強く「これはカレーなのか」と自問自答しながらどんどんスプーンが動きます。辛口だけどコクの厚みに辛さが包まれる感じで、上手なうま辛になってます。

内蔵料理とスパイス、そりゃあ相性がいいってもんだよね。そこに発酵調味料をのせてやる。合わないわけがありません。いやね、もつの味噌煮込みといえばそれでも通ると思う。カレーという切り口から見ると新しいと感じます。もつ煮込みを食べたのに後味がスパイス感じるカレー満足。うん、いい、おもしろい。

 

こうなってくると早々に恵比寿に行かなければならないな。そうしよう。

 

 

**文春マルシェ ルクマトウキョウ NAIZO CURRY

https://shop.bunshun.jp/store/ProductDetail.aspx?pcd=BM18601&ccd=F1000588