久しぶりに三郷のボンゴバザールにやってきたんです。やっぱりいつきても楽しいし、見応えがあるなあ。まだ群馬県太田市に出来た新店には行けていないままです。いきたい、いきたい。
カレーですよ。
ここはは前にも書いたのですが「未来のスーパーマーケット」であると感じています。もうすでにその未来はやってきており、スーパーマーケット、流通業のどこよりも先に、日本のこれからのスーパーマーケット像を見せてくれている場所です。
ここ、
「ボンゴバザール」
はちょっと特別な場所だと思っています。
ハラールマーケットでもあり、日本の標準的なスーパーマーケットでもあるんです。それを当たり前にやっているのがすごいところ。
ここには3つの商品ラインがあります。よくある調味料、生鮮肉、野菜、魚、穀類、瓶詰め缶詰、などという従来型のライン、ジャンル分けではないよ。
「ハラール・ムスリムフレンドリー・ノンハラール」
という3ライン。
これで日本人も仏教徒もムスリムもヒンドゥーも一緒に買い物ができる、ということです。明確に棚割りがわかるし表示も親切。なので誰でも安心して買い物ができるのです。
これすごいこと。日本人にもムスリムの人たちにとっても非常に安全で使いやすいお店です。我々日本人に向けてハラールの説明POPが出ていたりという提案は昨今政治で取り沙汰される民族の壁を食べ物で繋いでくれる取り組みと言ってもいいでしょう。なんだかうれしくて泣けてくるよね。バカみたいだよね、外国人差別。
宗教や国籍ではなく「その地域に暮らす人が全員幸せになれるような取り組み」が見えるんですよ。こんな未来派スーパーがは見たことがない。そしてこういう姿勢の小売業がここから伸びるでしょう、間違いなく。投資先と考えても面白いと思うよ。
お店に入ると正面のカウンターの棚にバナナの花と料理用青バナナ、ドリアン。イチオシな訳であるね。青果の棚が本当に面白いし充実していてね。パクチーなどの香りのものをはじめとしてココナッツなどストロー付のものまであるよ。驚いた。これは日本にはないセンス。フレッシュのカレーリーフ、グラム数は見なかったけど結構な量が入って格安。いいねえ。楽しいなあ。
惣菜コーナーもいつも面白いし期待しちゃうのです。ビリヤニもチキンカレーもナーンもあって、これらはもちろんハラールなわけですが、隣に焼きそばとか天ぷら、赤飯とかね。そういうのも並んでいてこちらもハラール。なるほど、と唸るわけです。
この日はビリヤニとアラビアンチキンというのを買って帰りました。いやもうかなりの上出来な仕上がり。ビリヤニ、ちゃんとお肉が隠れてるのが「らしさ」を感じます。程よく効いたスパイスの刺激とレーズンやナッツで変化を作ってあるのがちゃんと中東風。なんでこれが750円なんだよ。2人前オーバーの量だぜこれ。
もちろん特価の野菜や卵、見切り品コーナーなどもあって見逃せないのです。そういうのは国籍関係なくみんな嬉しいわけであたしもうれしい。ちゃんと普通のスーパーマーケットをやりながら日本人ではない人や宗教上の理由で控えねばならないものが多い人たちをカバーしているわけです。
なかなかこれだけの価値がある小売業は多くないと思うよ。