そういえば秋葉原にも「飲み物」、あったよなあ。
久しぶりに食べてみようかなあ。
カレーですよ。
昭和通りの高速道路下、もう秋葉原駅前の繁華街の雰囲気は消えて、オフィス街。
そんな場所に「カレーは飲み物。」が、、、
おや?カレーは飲み物。いろいろメニュー増えたかな、と看板を見ていたら、2階と書いてある。
あ、違うカレーやさんではないか。こちらに入ろう。
名前は、
「スパイスパレット」
というかわいい名前だ。
階段を上がって扉を開けると、店内は白い壁と大きな窓、柔らかな色合いのカウンターと窓際の席。ナチュラルテイストで心地よい。
メニューから、あいがけの欲張りメニュー、
「キーマチキンカレー」
を選んで注文をした。
カウンターもとても快適で、ご夫婦であろうか、手際良い調理が進んでゆくのを見ているうちにたちまちわたしの注文がテーブルにやってきた。かわいらしいビジュアルのおいしそうなカレー。
キーマ
お肉の味がグイッと素直に出た良カレー。辛めの仕上げとなっている。和風の旨みの出方といおうか、和食の煮物のニュアンスを感じるのが楽しい。
チキン
タマネギとチキンが舌あたり柔らかい素直な味。塩のエッヂをあまり立てない穏やかさで食べやすい。ゴーヤアチャールで味の変化をつけるのが楽しめる穏やかな味。
ゴーヤのアチャール
かなり辛く仕上げてあってじわり汗が出る。辛さだけではないパンチ感じるもの。カレーに混ぜてやるとキャラクターが変わり、2倍楽しめる。
タマネギアチャール
やっぱり楽しい色々なお店のタマネギアチャール。ここのタマネギアチャールはどこかダシのような旨味をを感じる仕上がりであまり出会わないもの。好み。
それと、特筆はスープが異常に旨いこと。
これはなんだろう。初めはラッサムかと思ったがちょっとニュアンスが違って感じる。粘度低いのにクリーミーで、酸味ベースの柔らかな味。無理に例えれば、標準的なバターチキンカレーから甘さと粘度を取り去って酸味を強めた感じとてもいおうか。オリジナリティが高い。良いものだ。
全体の印象は辛さはあるものの柔らかな味という感があり、毎日食べられるいいもの。好きになった。
お店のお二人も感じが良く、お客はわたしが入った時は男女半々づつ。女性受けしそうだな、という印象。
思わぬご縁で目的地ではないカレー店に出会えた。こういうのは食べあるきカレーの楽しみというものだ。
そうそう、実は帰りぎわ、ここに忘れ物をしてしまい、この日の夜もう一度この場所にやってくることとなるのはこの時点ではまだ気がついていないわたしがいるわけである。