知り合いが連絡をくださりスタジオに届いたレトルトカレー。緑色の不思議なやつがやってきました。
なんでも「静岡茶ガールプロジェクト」というのがあって、その第四弾の企画なのだそうです。
カレーですよ。
新型コロナウイルスの影響は業界問わず。お茶業界にとって大切な新茶のタイミングでも消費が落ちており、多くの茶農家の存続の危機にもつながっているそうです。胸が痛みます。
巣ごもりという市場もこちらからアクションを起こさなければまわらないのが実情です。この時代、放っておいてて動くものなんてなにもありません。
そういう想いから動き出したのがこのプロジェクトなんです。
その第4弾でレトルトカレーがテーマとなりました。
スリランカカレー専門店オーナー 坂本紗司斗(サジット)スレンダラーシェフと大正5年創業の製茶問屋本山製茶、それに静岡の広告代理店の女性グループが集まって生み出したものがこれ。
「サジットさんのお茶カレー」
です。
まずはまずはスリランカカレー専門店「Sahiru17」と「さじっとの家」2店をまわすオーナーシェフ、坂本紗司斗(サジット)スレンダラーさんが気になって仕方がない。一度静岡に食べに行こうと決めました。早くこの状態が落ち着くといいんだけど。
さて、まずは目の前のカレーです。
温め、封を切って袋の中を覗いた時には思わず声が出ました。うわあ、すごいな、かなり緑色。それもエメラルドの緑でちょっとびっくりさせられます。レトルトパウチの内側のシルバーに反射してそんなふうに見えるのだろうと思っていたんですが、さにあらず。
お皿に盛り付けるためごはんにかけてやると、本当にびっくりするほどきれいな緑色なんですよ。へえ〜ここまできれいな透き通る、輝く緑になるのは珍しいなあ。タイカレーのアジアらしいくすんだ緑ではなく、逆にちょっとこれは食べ物の緑というところを越えているぞという感さえある美しい色でした。
おもわずエメラルドグリーンに輝くお茶成分のところをすくいあげてながめます。本当にきれいなお茶の色で驚かされるねえ。
これはオイルにお茶の葉を入れて熱し、エキス抽出をしたものだろうかねえ。そこからお茶の香りがほのかに上がるのがなんだか面白いんです。
カレーソース自体の味はわりとマイルドな感がありました。辛さはあるしスパイシーだけどクセはなくいきすぎていないのがチャームポイントでしょうか。辛さは後からじわりとやってきます。尻上がりに徐々に辛くなる感じでこれはなかなか悪くないね。ちゃんと汗かかせてくれます。ここ大切。スパイスがきちんと効力を発揮している証拠だからね。
そして味わいの中に確かにほんのりではあるんですがお茶の香り、味が生きているのがわかります。スリランカのチキンカレーがベースとなっているようですが、クセなくバランスがいい、みんなが楽しく食べられるカレーです。後味にちゃんと美味しいチキンエキスが余韻で残りました。
スリランカカレーらしさというところでいくとそちらの方はあまり期待せず食べるといいとおもいます。
それより食べやすさ、多くの人の手に渡ってのことを考えてあるという価値を感じます。一度試してみるといいですよ。
<追記>
それでね、これを食べてのち、先日幕張メッセで行われた食のトレーディングショー「FOODEX JAPAN2021」に行ったんです。すると偶然にもレトルトカレーの箱の写真でよく覚えているサジットさんの笑顔と緑のパッケージの大きなポスターが目に飛び込みました。ブース名は「本山製茶」。海野代表にお会いできました。本当に偶然だったのです。「サジットさんのお茶カレー」のパッケージが展示してあり思わず声を上げてしまいましたよ。
「静岡茶ガールプロジェクト」というお茶の生産者さんたちのコロナ禍における窮状を少しでも和らげられないかという志からスタートしたプロジェクト。その第四弾の企画がレトルトカレーなんです。スリランカカレー専門店オーナー 坂本紗司斗(サジット)スレンダラーシェフと大正5年創業の製茶問屋本山製茶、それに静岡の広告代理店の女性グループが集まって生み出したというストーリーがあります。ちょっとご縁あってわたしの元に届いたんです。
たまたま通りかかり、ご縁をお話し差し上げたらその方が海野代表だったんですよ。レビューなど喜んでいただけたようで、何よりでした。ちゃんとご縁はつながってゆくものと深く納得しました。
次は静岡へサジットさんの料理を食べに行ってみようなあ。本山製茶さんにもよらなくちゃ。もともと個人的にご縁が深くある、そして大好きな富士山も抱える静岡。ますます楽しいつながりができて行きます。