モーターショーのお仕事でお世話になった方からの久しぶりのお誘いで六本木に出ました。なんか久しぶりになったなあ、六本木。
カレーですよ。
最近は仕事の用事もなかったので久しぶりとなった六本木。待ち合わせのお店は六本木の交差点あたり。駅から地上に出て歩いた歩数を数えられるほどの距離にある好立地で驚きました。
とはいえ1本入っての地下の店ということで落ち着いた雰囲気で、ホッとします。あの交差点側にこんなに落ち着いた雰囲気のお店があったのかあ。
「DoRa」
というダイニングバー。地元の方に人気の店の様子でした。
ランチ時で次々とお客が入っては出てゆく活気、こういう空気にはちょっとうれしくなるよねえ。まだまだ元気、みんなで元気。外食、安全に盛り上がれ。そう思います。
衛生対策はがちっとしたものでカウンターはアクリルボードが取り囲み、安心です。
とはいえ本来は必要がなかったその設備に改めて現在の状況を思い知り、胸が痛みます。
さて、注文。ランチはうれしいことにカレーがメインの様子。よしよしと笑みがこぼれてしまいます。お相手の気遣いにありがたくのっかり、
「ハンバーグカレー」
を注文。
誘ってくれた知人はカツカレーを頼んだ様子、うーん、これも魅力的だなあ。
まずはサラダが出てきます。食べて、思わず「あっ!」と小さく声を上げてしまいました。おやおや、これは例のあの味のドレッシングじゃないですか。
例の、とはそう、笹塚、幡ヶ谷あたりのアレのこと。驚いたなあ。ここ六本木に飛んでいるとはずいぶんな距離飛び火したものだなあ。それともここら辺から向こうへ?これはまたここに来る理由ができたということです。どうしてこの味に着地したかを伺わねばならないもんね。あっ!しまった。ドレッシング買って帰るの忘れた!(持ち帰りできるパッケージのを販売してます)
さて、カレーです。「ハンバーグカレー」です。
やってきたカレーはメニューにもあった通りで黒い深い色。印象よりも粘度は低く、しつこくないのが美点です。
一口目の印象は正直、ちょっと弱いかな、というもの。そして食べ進めるとその印象はたちまち消えて、この味に決めた理由もわかるというものでした。
なにかひとつ突出したスパイスを使ったり右か左か、と大きく味の落とし所を振り切ったカレーも多い昨今です。まあ、たとえば「グローブとカルダモンが強く香り、、」とか書きやすいわけなんですけどね。
わかりやすい特徴を持つカレーは作りやすい。総合力を持って、舌で腑分けをしてもどこまでがどのスパイスだとか何が入ってこうなったとかそういうのがわからない一体感のようなものは、本当にいいカレーにしか生まれ出るものではないんですよ。で、これにはそれがある。驚きました。
これはいいカレーソースだなあ。ブイヨンで背中を固めて焙煎玉ねぎで奥行きを出すも甘すぎないバランス。なんというか、達人的味のチューニング、とでも言いましょうか。
そして、ごはんがいいんだよ。炊き上がりぱりりと仕上がって素晴らしいんだよ。これは大事だなあ。ちゃんとおいしいごはんがないとカレーは死んでしまうと思っています。
カレーライススタイルのカレーなら尚更といえます。
それで、ハンバーグがうまい。うわーうまいなあこれ。これはめちゃくちゃにうまいですよたまらんですよ。
ローレルとナツメグの効き具合とか挽きの細かさと肉汁の洪水とか、そういうのに気が変になりそうになるおいしいハンバーグ。
そしてカレーが徐々に温度を下げてきているのにハンバーグだけが熱々を保つ面白さと不思議。なんだこれは?!とにかくいいんです。正直ビジュアルで言うとカツカレーに負けてしまう感があるんですが、それに騙されちゃダメ。そんなことはどうでもいいので絶対に一度食べてみて欲しいです。
玄人感覚とでもいいましょうか、繊細なバランスで成り立つカレーソース。そこに旨みが爆発するハンバーグを合わせる楽しさをイヤと言うほど楽しめるひと皿です。これはちょっと捨て置けないよ!必ず行っておきたいお店の必ず食べておきたいハンバーグカレーなんであるのです。
もうね、これはもう、間違い無いぞ。
とっておきの、という言葉を使いたいハンバーグカレーなのです。
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