正直に言います。すごいのでてきちゃったなあ。まだあの先があったのか、という感想。これ、レトルトだよ。
カレーですよ。
ヤマモリから新しいレトルトパウチのタイカレーが2種発売になりました。ヤマモリタイカレー発売20周年アニバーサリースペシャル製品です。
本来20周年は去年4月であったのですが御多分に洩れず、のコロナの影響で1年延期となってしまったのでした。満を辞しての発売です。
まずたべてみたのが、
「こだわりハーブのレッドカレー」
レッドカレー、ゲーンペッです。
ご存知の通り、ヤマモリ株式会社のタイダンスシリーズ、たいへん優勝で幅広いタイカレーとタイ料理のレトルトパウチ製品のラインアップを持っています。
その中でもグリーンカレーとレッドカレーは抜きん出て優秀。
タイカレーのレトルトパウチ製品では並ぶレベルにある製品はほとんどないと言っても過言ではありません。忖度なしの意見です。食べたことがある人なら頷かざるを得ないはずです。
それもそのはず。ヤマモリのタイダンスシリーズは自社のタイ工場で作っていますから。わたしも2回、その現場を見に行っています。手作業の工程もあって、丁寧に製造されているのが垣間見られました。
当然タイで作ったからと言ってすごい製品になるわけではなく、社長の三林さんのタイへの想いの強さと日泰友好を強く意識しての企業活動という根底からやってくるものであると感じています。
さて今回のこのスペシャルなレッドカレーの注目すべき点は、かおり。
香りの高さ、ハーブらしい青々しい爽やかなにおいが素晴らしいものでした。
せっかくですからちゃんとした盛り付けを、とパイナップル模様のタイ製のうつわのセットに盛り付けます。
ちょっと盛り付ける間にも香りの上がり方が違うな、と気がつくことになります。口に運ぶとそれがより一層わかるんですよ。なぜレトルトカレーとして袋から出てきたものにこの香りが宿るのか、と混乱するほどです。
正直、大袈裟には言っていないですよ、これ。
驚きは以前発売されたプレミアムグリーンカレーの時の倍以上と感じます。入っているバイマックルーの葉の大きさにも驚かされました。もちろん大きければいいというものでもないとも思いますが、とにかく香りがいい。そして、辛いんです。ちゃんと辛いよ。
ゲーンペッなわけで(タイ語で辛いの意味)辛いのは当たり前ですが、ペッペッくらい辛い。で、その辛さにイヤミがまったくないのです。レギュラーのレッドカレーよりも甘みを抑えているように感じます。その分スッキリ感が上がっていてスピード感ある辛さがハーブの香りとともに爽やかな印象を強くしています。少し感じる苦味もいいな。これは確かにすごいものです。
レギュラーのヤマモリタイカレー自体が驚くべきプロダクトだと感じているわけですが、それをさらなるシビアなチューニングで本物感とモダンな雰囲気に昇華させてあって、そしてこういう方向にレトルトパウチのタイカレーを寄せていくという本物思考と戦略に驚きを禁じ得ません。
そう、モダンなものに感じたんですよ。その先がまだあったのか、という驚きはこの事だったんです。あんなにおいしいものがさらにまた美味しくなるのか。
これは驚くべき製品だね。
タイカレーに関しては他社の追随を許さない気迫と王者の余裕のようなものまで感じさせます。
ちょっとこれは、とんでもないよ。
レトルトカレーは本当にレベルが上がってきていて、特に南アジア、インド周辺のカレーがとてもいいものがたくさん出ています。しかしタイ料理に関してはそのクオリティと製品の幅はヤマモリが独走状態。どんどん対抗できる勢力が出てきて切磋琢磨の市場になるといいな。
先日、すでに成城石井の店頭にならんでいるのも確認しました。成城石井は300円以上の価格帯の、日本のレトルトカレーのトレンドがわかる重要なショーケースなので定期的にチェックするとレトルトカレーの「今」が見えてきます。要チェックですよ。
グリーンカレーも食べるのが楽しみになってきました。