旅行先で普通の買い物をするのが好き。
例えば100円ショップに寄るだけでもなかなかこれが楽しいのだよ。大手チェーンのカジュアルウェアなどの店も同様。それはね、その地域によって売れ筋が違うため自分の地域の同じ店で売り切れたものがまだ残っていたり、サイズ、カラーを選べたり。そんなことが意外とあるんです。
若い頃に商社にいましたが名古屋出張ではよく服や靴を買って帰りました。東京と売れ筋が違うんだよね。おいおいこれまだ在庫あるのかよ、的なことが多かった。そんな中で名古屋大須のコメ兵(まさかその後新宿にできるなんて思わなかった!)の倉庫みたいな店で山ほどファーストエアモックを超特価で(たしか3千円しなかった)買いまくったのは良い思い出です。
それで同じく地域性でスーパーマーケットなどはいうに及ばず、都市部にはないタイプのアウトドアアショップなども覗くとかなり面白いんです。
今回は松本。
前の晩は楽しいひと夜を過ごしました。そして出発。松本まで移動、あてにしていたカレーの店「メーヤウ桐店」でのランチの後、少し時間ができたので気まぐれにGoogle マップでアウトドアショップを検索してみたんですよ。チェーンのお店もいくつかあったけど地元のアウトドアショップらしきよさそうなお店を発見。
「HELLO SUNDAY MORNING / Three little song birds」
というお店でした。
結果、これがなかなかに素晴らしい店だったのです。今の空気によく合っている巧みなチューンというか、わたしのツボにはまったというか。そうじゃなかったとしても客観的に見て品揃えが大変豊富でしかもチョイスが良いお店。いいところに行き当たっちゃったなあ。
膨大なアイテムを記録したわたしのAmazonほしい物リストがあります。そのウェブの上でしか見たことがない製品が現物としてバンバン飾ってあり、これはちょっと堪えられないものがあったんだよ。
写真で見るより質感が良かったり、説明には書いていない機能を現物を触って発見したり。目で見てサイズ感を確かめられたり。いやあ、実店舗と言うのはこんなにも幸せな場所だったかと久しぶりに思い知らされます。ああもう、ホントに実店舗での買い物と言うのはなんと楽しいものだろうねえ。お気に入りの通える実店舗を知っているというのは心豊かなものだと思うよ。
記念と言うのではないけれど、何か1つ、買い物をして帰ろうと考えました。あまりかさばらない、ちょっと気に入ったプリムスのカトラリーセットなどを手に入れようと思ったんだけどね、なんか目を引くガサの大きなものを見つけてしまったのでした。プラスティック製のバスケット。実はこれ、アマゾンでチェックをしていたやつ。いくつかのメーカーからOEMかな、出品されておりその中で色味が良かったのはこれ、
「POST GENERAL HEAVY DUTY BASKET LONG」
というもの。
ポリプロピレン製のショッピングバスケットなんですが、横幅が広くサンドベージュのこの色とともに可愛らしい雰囲気を出していました。ああ、やっぱりいいじゃん。現物の方がいいじゃん。
-20℃から100℃の環境対応、国産、デザインよし。ハンドルを倒すと収納物ありのままでもスタッキングができる、という説明。
ハンドルを折り畳んだりぐるぐると角度を変えて眺めていると、女性の店員さんが声をかけてくれました。
特徴を教えてくれて、その彼女が自分でも買って持っている、クルマに積んでいるのだと話してくれたのです。自分でも使っているエキップメントを丁寧に説明して薦めてくれる店員さんは信頼ができるね!そういうスタッフを抱えるこのショップのオーナーは幸せな人だなあ。大変気に入ったと伝え、レジに持っていってもらいました。
お店が大変素敵でセンスが良く気に入った旨を伝えると大変喜んでくれました。話を聞くともともとは雑貨店として営業していたそうで、その片鱗がDULTONという会社のコンテナやカーゴなど収納系の雑貨コーナーに見て取れました。
もともとDULTON社の製品はインダストリアルな感じや男っぽい雰囲気があってわたしも気にいっているのですが、アウトドアという部分でもうまくリンクしており、良いチョイスで雑貨を残したなあと思っていたんです。(輸入雑貨の商社にいたんですよ、若い頃/冒頭の名古屋の話)
そんなことを女性の店員さんに伝えながら楽しくおしゃべりをして買い物を終えました。素敵な女性店員さんで、キリッとした感じとやんわりした接客が印象に残りました。
なので、側面に貼ってくれた会計済みシールは丁寧に剥がしてバスケットの内側、底に貼りました。いい記念だね。
いやしかし。
こんなやりとりや現物を見て手に取って選ぶと言う行為。その楽しさを久しぶりに思い出しました。
買い物や食事の楽しさはやはり「ひと」にあるよね。