一目惚れ的に買ったジーユーの、
「4WAYモッズコート」
わりと愛用しているんです。
もともとモッズコートは気に留めていないアイテムだったのですが(欲しかった時期も昔あったよ。みんなが通る道/笑)ちょっとこれいいんじゃないかと一目惚れしてリリース直後に買ったんです。GUなのでお安い、というだけの理由で買ったのではないんです。なんだかこれ、ちょっとづつディティールが面白くて欲しくなったの。
ご存知の通りモッズコートという呼称は愛称であって、本来はミリタリーコートです。
先代のM51から改良された「パーカ シェルコート」はアメリカ軍のミリタリーアウターで、特徴的なフードと三角の先割れフィッシュテールが印象深いデザイン。系譜としてはM48、M51、M65とあってお洋服業界的にはM65が有名なようです。軍モノでお馴染みの呼称、数字は開発年となっており、M48は1948年開発で個体数が少なくマイナー。M65は1960年代半ばにアメリカ軍に採用された寒冷地用の野戦パーカでした。1960年代英国でサープラスウェアのブームからモッズたちが着こなすところではじめて「モッズコート」の名前が上がってきています。映画「さらば青春の光」(邦題)でお馴染みのあれ。
ライナーの取り外しにより着こなしバリエーションが作れるのは元々のオリジナルからの機能です。
このジーユーの「4WAYモッズコート」はフードがつかないやつ。M65のボタン付きフードを取り払ったスタイルかしらね。5ボタンのところを見ても肩のエポーレットがつかないのもやはりM65がモデルということなのだろうな。
裾のドローコードがぐるりと一周貫通はしておらず、両脇のシーム内で縫われていて後ろの燕尾部分にはドローコードが出ていないのがスッキリ見せています。
4通りのバリエーションというのがなかなか面白かったですよ。ライナーとコートで使い分けての4パターンらしいのですが、面白いことにライナーがリバーシブルで片面をフリース仕立てにしてあるんですよ。リバーシブルで尚且つ面裏両面どちらでもライナーをコートに取り付け可能。ボアをコート内側にすることもできるんです。なるほどねえ。
ライナーは瓢箪キルトでナイロン側には左右にポケットがついています。フロントが非対称になっておりライナー単体で着るといいアクセントでおしゃれに見えますよ。とかいいながらライナー外したりして遊んでないですけど。あったかコートとしてばかりの愛用です。
ライナー入りM65、ライナーなし、それにライナーのみの裏表で4WAYということなのだろうね。この内容で¥5,990は破格だと思うよ。
特筆はカラー。オリジナルのオリーブに加えてブラック、そして大変珍しいチョイスのオフホワイトという選択ができたんですよ。モッズコートの白というのはかなりおもしろい、珍しい。しゃれています。
わたしでは着こなせないなと思い、定番のオリーブを選びましたが、もう一度店頭で羽織ってみたかったな。
そう思わせるオシャレ感とオーラが、白いM65にはありました。