なんだかノリの良い店名だな、と思ったんですよね。これでなんやらわからない料理のお店だとさっさと尻をまくるところなんですが、看板にスリランカレストランと書いてあれば話が違うってもんです。なんとなくニュアンスが違ってくる気がします。そうなると行ってみたくなるのが人情ってもんだ。
カレーですよ。
場所はちょいと分かりづらいな。路地の奥に、地方でよく見かける平屋の数軒まとまった細長い長屋的作りのテナント物件があってその中にありました。
カラオケ、フィリピンパブ、垢すりというラインナップの中にポツリとスリランカレストランがある体となっています。ちょっとおもしろいぞ。
「BE HAPPY SRI LANKAN RESTAURANT」
近くの通り沿いにインドレストランがあったりして商圏的には大変そうですけど、注目すべきはそっちじゃなくてこちらではないかしら。バターチキンを食べている場合ではないってわけです。
この日は日曜日。メニューには土曜と日曜のスペシャルミールが出ており、土曜はブリヤニ、日曜はチャーハンセットとなっていました。
よし、では、
「チャーハンセット」
で行ってみよう。
店内は、これはバーですね。ちょっとキラキラの少しだけバブル風味というか80’sプラスティックポップというかで、なんか悪くない。
こういう感じ、スリランカの人好きなんじゃないかな。以前仕事をしていたスリランカの海岸近くのホテルの地下のクラブもこういうノリだった記憶がありますよ。現地の方はもっとシブかったねどね。
やってきたお皿、なかなかこれいいぞ。期待できちゃいます。
まずデビルが乗ってるのに嬉しくなりました。チキンデビルかな、これはいいじゃないか。これが乗ってるだけでプレートの価値が上がってゴージャスですね。サワーチキンであり酢豚のチキン版であり、それがスリランカのデビル料理であります。スリランカンチャイニーズなんですが、ちょいと辛くキメてあります。骨つきの鶏の食感は蒸してあるような柔らかさを感じて大変おいしい。いいねこれ。
ナスのモージュ、うーん、大変うまい。大好きです。中華からこうなったのかなあ、という感じの仕上がりを感じます。甘酸っぱくてごはんがすすむごはん泥棒ですね。これはたまらんなあ。他の店より炒めが軽い気がするんですが、それが理由で中華的に感じるのかな。
野菜炒めは甘じょっぱい感じの町中華を思わせる優しさぶり。これも好き。とろみが強すぎずバランスいい。他のものと合わせやすいのもよい感じです。
カシューナッツのココナツカレー、これ面白かった。ここまでカシューナッツを前に出してくるカレーはあまり食べたことがないです。ちゃんと火が通ったカシューナッツは、あのおつまみに最適、ぽりぽりと食べ出したら止まらないカシューナッツではなくてしんなりしており脳みそが「ああ、豆のカレーだなこりゃあ」と判断するわけです(実際ひよこ豆も入る)。そこが面白くてスプーンが進むんだな。これ、美味しい、おもしろい。
全体的にスリランカンチャイニーズ、中華まとめ的なワンプレートで、そこがとてもいい感じです。
フライドライスは上品でパラパラの上出来のもの、そこにいろいろなおかずを混ぜてやるのが楽しかったなあ。なんだかんだでやはり混ぜていくと奥深く、楽しくも美味しい体験となります。
いかつい感じのコックさんととっぽい感じのにいさんの組み合わせもいい感じでした。二人とも感じが良くってね。
また別のメニューを食べにくるとしましょう。しかし千葉はスリランカレストランが多いなあ。