カレーですよ4834(幡ヶ谷 カレーライス カリヒオ)耳を悪くしてから世話になった店にちょいと行きづらい。

久しぶりに川村さんに会いに行ったよ。少し前に寄った時はカレーを食べ逃したんだよな。だから今日はなんとしても、カレーを食べる、と勇んで幡ヶ谷に降り立ったのです。

 

 

カレーですよ。

 

 

が、しかし。なんということだ。ランチ終了。わかってます。営業時間より早く閉まることもままある人気店ですから。

そうだよねえ。もっとこう、早く行けよと自分を叱責したくなる。

で、挨拶だけとのれんから顔を出したら作ってもらえることになりました。ホッとした。ごめんね無理いって、川村さん。

 

「カレーライス カリヒオ」

 

で迷ったたらこれというメニューで間違いがないやつを頼みます。間違えといえばうっかりやってしまった、サラダのラージサイズ指定わすれ。ああ〜またやったか。わたしとしたことが、忘れていたよ。

とにかく美味しいサラダが食べられるので大盛りにしてもらうのを忘れると喪失感が大きいです。でもそういう時は帰りにドレッシングを買って帰れば良い、良いんです。そういう救済も用意されているのです。ああよかった。ドレッシング買って帰るのを忘れるなよ、と自分の胸にね。

 

「全部のせカレー」

 

カレーは言わずもがなのおいしさで、こういうのはなかなかないよなと改めて思うスタイルです。

シチュー的な煮込みで、カレーソースの作り分けもあり、味としてどんなお客でもこれが好みでない人はいなかろうというバランスなんですよ。本当にこういうのはありそうでないと思います。

手間も大いにかかっているのがわかる味でね。肉類多めで嬉しさたっぷり。とはいえわたしのような年齢の人間でもキツくならずにすいすい食べられるところも併せ持っており、いつもながら優秀なカレーなのであります。

そしていつものように川村さんと色々な話をします。なんでこんな感じの付き合いが始まったのか。いつ始まったかももう定かではないんだけどね、こういう感じで腹を割れる男はあまりいないんだよな。店のこと、業界のこと、趣味のこと、ごく個人的なことまで腹蔵なく喋ることができます。そういう中でいつでも拾えるものをもらって帰るんです。まったくもってありがたい。

 

わたしが最近、仲の良い店に昔のようにいけなくなった、なんていう話しもしました。こんな話し、店の人に直接話すなんてこと、普通だったらできないです。

なんの話しかというと、本当は世話になった店、ご無沙汰で店主と話をしたい店、たくさんあるわけです。月刊誌の連載10周年という切れ目でもあるしね。しかし耳を悪くしてからそういうことが気軽にやりづらくなった話しなわけで、そんなことなんかもしゃべってしまえるんです。そんな話しにも真剣に返してくれるいい男なんだよ。

 

先を見据え、足を踏ん張って商売を続ける男には本音のところがつい出てしまう、そういうことです。