久しぶりになりました。取材で行きました。取材関係でお邪魔したのは3回目?4回目だったかしら。
わたしの連載では2回目です。
カレーですよ。
奥村店主とはラーメン評論家の山路力也さんのパーティーで紹介をいただいて以来のお付き合いです。たしか「soup curry Spice × Smile」の黒川店主ともそのときにお会いしています。
そんなご縁で食べに行ってその実力に驚いてね。移動販売から実店舗になって少ししてからのことでした。
まだ靴を脱いではいるカーペットスタイルという面白いやり方でやっている頃で驚いた記憶があります。
いまではリニューアルして倍ほどの面積のホールになって広々、快適。ますます
「 KOSUGI CURRY」
の世界観が深まっていく感じがあります。稲田マスターと奥村店主ご夫婦は淡々と、、いや、違うな。ぐいぐいとやりたいことを引き寄せては進んで行っています。みていて気持ちいいんだよ。
今回の横須賀カレーフェスティバル2022初参加も含めて「 KOSUGI CURRY」はいよいよパワーアップしていました。いや「 KOSUGI CURRY」がというよりも、奥村店主が、というのが正しいんじゃないかしら。あのバイタリティは一体どこから、と訝しむほどの熱量で突っ走ってます。
ちょうど10周年記念イヤーの最中で、わたしの雑誌連載も同じく10周年記念イヤーに突入したんですけどね。そんなことでご縁を感じて以前も取材にお邪魔した連載でお話を聞きにいったのです。
上の写真も、下のにも、愛ってものが詰まってるよなあ。お店の店主がもちろん愛を込めていて、通っているお客さんも愛を注いで。理想を突きつけられておろおろしてしまいます。すごいよねえ。
なんだかね、失礼ながらカレーの話よりも奥村店主がこだわる「地域とのつながり」の話しが中心となりました。コスギカレー、奥村店主の、そこは真骨頂だからね。
一番初めの自転車での移動販売に始まり約一年ののち実店舗のスタート。移動販売は継続しつつさらに進化の過程としてカフェを出店、そのカフェのエッセンスを吸収し、もともとやっていた音楽教室も閉めての完全1店舗集約という流れの中での努力と純粋さ。それと重ねるように地域への想いを形にするイベント企画と開催、継続。「小杉カレーフェスティバル」はゼロから企画、運営で1万5千人もの動員を記録。
ね、もう読むだけで並の店、並の人間力ではないというのがわかります。
カレーは、
「5種盛り」「濃すぎチキンカレーDX」
というどちらも豪勢なやつを2種注文したんですが、この日のカレーでやっぱり書きたいのは、「濃すぎチキンカレー」。
「濃すぎチキンカレーDX」、旨すぎの「濃すぎチキンカレー」に温玉、焼きチーズ、チェダーチーズソースが追加されてすんごいパワフルです。
定番メニュー「オリジナルチキンカレー」がいつしか「濃すぎカレー」の名前になっていました。時間をかけて焙煎凝縮させた甘くコク深いタマネギをボディとして背骨にガリっとスパイスを効かせた逸品、これ、心から嘘偽りなくいうんだけど、クセになるんだよ。すごい美味しい。欠品中のレトルトも復活するといいよねえ。
そして「5種盛り」のほうも定番含めのその日のカレー全部盛りでこれまたフルブーストで目がまわります。
すごいな、全部って。ちょっともったいなくないか?
「お店のその日の味を全部を乗せちゃうなんてちょっともったいないのでは?」と奥村店主にぶつけてみます。
「でも遠くから来て下さるお客様もいらっしゃるので、ね!」
と笑顔が返ってきましたもうなんか、さすがとしか言いようがありません。返す言葉もない。グイッと気持ちを掴まれちゃいます。
そんな奥村店主「こだわりは地域とのつながり!」と断言。うんうん、わかる。外から見てもそういうふうに見える。カレー好きの女子高生はエンタメ、映像関係の現場の仕事について、でもやっぱりカレーが好きでイベントやお祭りを介して地元との関わりを持ち続けたいという強い想いもそこに重ねながら今に至ります。
なるほど「対話型カレー店」。その意味がわかるよね。「 KOSUGI CURRY」のキャッチコピーは納得がいくものを感じます。
奥村店主の10年はいまでは着実に地域にしみこみ、「コスギカレーフェス」というイベントにつながって個人商店の枠を飛び越えた地域という視点での活動は現在に至ります。つまりそれは「KOSUGI CURRY」というお店が、奥村店主が、この地のカルチャーをひとつ、作り上げたということ。
なかなかこんなカレー屋さんはないとおもうよ。
色んな意味で「濃すぎ」です。
また書くね。