大声で叫びたいのですけど、こんなご時世ですからね、それはナシ。静かに深く楽しむんです、タケウチさんのハンバーグカレー。
カレーですよ。
なんで叫びたいなど言っているのかといえば、どうにも続けて絶好調(©︎アキノ・リー)で何度か来るたびタケウチさんとこに振られているわけです。満を持しての雨の火曜日なのです。兎にも角にも人気店ですから覚悟ってもんが必要です。
行列のお店にはあまり行きません。そんなことを言うと人気店の仲良しな店主の顔が何人も浮かんできて申し訳ない気持ちでいっぱいになるんですが。でもさ、商売は堅調で心配ないわけだからさ(色々あるのはわかってるよ)。なので、他の行列にならないお店とか行きづらい場所にあるお店なんかのお手伝いができるといいなって思ってます。だからクルマを使わないといけないお店なんかが多くなっているんです。
カレーというキーワードであまねくみなさんが幸せになるといいな、と思っております。今は誰ではなくみんな大変なんだけどね。
そんなこんなで、
「洋食膳海カレー TAKEUCHI」
です。時間読みと天候に助けられて(あたし)しかし当然ながら雨なれど売り切れは始まっています、時間的に。そして雨だからこそ、の並びほぼなく(1人)。
この日はめでたくハンバーグにありつくことができました。ああもう快哉を叫びたい。また叫びそうになりました。
「煮込みハンバーグカレー膳」
サイコーなんであります。
あたり前ですがハンバーグがうまい。すごくうまい。ああ、旨いなあ。
ふわりと仕上がったきめの細かい挽きのお肉、下味が作り出す深く柔らかい舌触りとかおり。
そして、カレーもやっぱり素晴らしいんです。そのビジュアルからあまり辛くないふんわり味を想像すると痛い目を見るやつ。スパイシーできっちり辛さが乗った良カレーが隠れているんですよ。爽快で結構な汗をかかされるレベル高いもの。実力というものを思い知ります。まったく素晴らしいなあ。
ハンバーグは見えないのです。カレーも見えません。美しい野菜たちがそれを隠しているから。ただただかわいくて美しい。自分がおじさんであることをひたすら懺悔し続けながら食べるわけです。それくらいかわいく美しいんです。そこには竹内シェフの茶目っ気と真剣さが同居していると感じます。
カレーも、ハンバーグも、どちらも味の深みというものが強い良いもので、ただもう食べる、じゃなくて探るように食べるとそれがわかります。それをしないと勿体無い。この値段でこの内容は勿体無いよ。勿体なさすぎる。
尊いというのはこういう料理のことだねえ。
ありがとう、ありがとう、竹内シェフ。
値上げ、してね。食材の値段が大変になってるんだから。