IKEAのカレー、意外とおもしろいのです。ある時期から定点観測をしています。それというのも早い時期からプラントベースフード、ベジミート、代替肉など呼ばれる植物由来の新しいスタイルの食材を使っていたから。これは仕事柄注目しておかないと、とおもってます。
カレーですよ。
スウェーデン料理で有名なものとしてミートボールがあります。IKEAの「スウェーデンフードマーケット」でも冷凍食品となって販売されているあれ。その元々あったミートボールに加えていつの間にやらプラントベースフードのベジボールの名前の料理がレストランメニューに定番として載るようになりました。わりと積極的に推している、というふうに見えるよね。
色々とマーケットを眺めて歩きます。
あれれ、これってダッバーじゃないか。ステンでモダンに作って真空二重構造とかにするこうなるかあ。面白いねえ。これは買おう。インドの人に感想を聞いてみたいな。
あれれ、いつの間にか「プレイルーム」、つまりムスリムの人の祈祷室ができてたり。なるほどなあ、抜かりないなあ。
そしていつも最寄になる、
「IKEA東京ベイ IKEAレストラン」
でカレー。イケアレストランの人気商品だというカレー。これもプラントベースになったんです。キッズカレーも同じくプラントベース。これは動向を見ていきたいと思ったわけです。
いつも何かしらその時々の期間限定キャンペーンをやっているIKEAレストラン。今回は、
「フレキシタリアン」
というキーワードです。初めて聞いた名前でした。
なんでも「野菜中心の食生活でも、時には肉や魚、乳製品、卵なども食べる柔軟なライフスタイルを持つ人のこと。」なのだとか。ゆるベジタリアンとでも意訳できそう。そういうのは悪くないな、と感じます。2022年5月12日から7月10日までのキャンペーンでした。
代表であろうセット、
「フレキシタリアンセット」
を頼ました。
プラントベースキーマカレー、プラントボール、押麦と生姜のスープというセット。1000円ほどだったかな。
レモンライスとプラントベースキーマカレーが土台になっており、そこにプラントボール、ミニトマトと野菜のピクルス、スクランブルエッグが乗っていました。
キーマ
甘味と香りがファーストアタックにくる。あらこれ、おいしいな。これは好み。ハーブやスパイスの香りがかっちり効いているのですが甘みでやんわりした印象になるのがいい感じ。バランスがいいね。これは食べやすく、IKEAレストランを選ぶ層には受け入れられるのではなかろうか。いいと思います。
プラントボール
ほんのり甘酸っぱい中華風の仕立てとなっていました。ローレルやナツメグ的な香りが乗るのもいいね。西欧料理の肉やスープで使うようなエッセンスも感じます。これが個性になって印象深い味に。これも悪くない。
スクランブルエッグ
これ勘違いしていました。これもプラントベースだと思っていた。普通に平飼いの卵でありました。ちょっとおもしろい味、食感でスクランブルエッグというよりもとろりと仕上げるホテル風のオムレツのあのとろり部分という感があって面白かったよ。カレーとのコンビネーションも良いです。肉団子と合わせると、なるほどこれは中華の卵料理のニュアンスに似てるね。これ、いいんじゃないかな。
カリフラワーとミニトマトのピクルス
浅く漬けてあって実に上出来。野菜本来の香りも残り、カリフラワーなどかなりバリっと食感がきます。そこが楽しい。これは瓶詰めがあれば買って帰りたいところ。いいね。
押し麦と生姜のスープ
押し麦の柔らかでぷつぷつした楽しい食感と生姜の刺激が嬉しいスープ。野菜もたっぷり入ってちゃんとお腹にたまる感じも嬉しい。これ、好きだな。
今日は選ばなかったですが、「畑から生まれたプラントカツカレー」はベースになる植物由来成分でできたプラントカレーにカツを乗せてあるもの。そのカツもプラントベースカツなんです。すごいよね、プラントベーストンカツ。これは一度試してみたい。
トータルの食事体験として思うのは、もうぼちぼち「プラントベース!」と声高に謳わずとも良い時代が迫っている、ということ。線引き、見分けが薄くなってきていると感じます。
区別するのはナンセンスな時代が見えてきたね。
面白くなってきた。