夏が嫌いです。昔は好きだったのだけど。生まれも7月ですが、今の夏はちょっと度を越しているよ。暑すぎる。外出もままならぬ、ということが度々あります。ああ、涼しい季節になってホッとした。
カレーですよ。
暑い時期に意外と難しいのが近所への外出なのです。ちょいと遠出などはクルマに乗ってしまえばいいわけです。近所というのが曲者なんです。なにしろ近所だから歩いて行かねばならないでしょ。ごちゃついた下町だからクルマは使いづらいものね。それで汗だくとなるわけです。下町を離れれば都心部は駐車場が法外な値段を取られるし、そんなだから夏は特に近所より郊外に出てしまうことが多くなりました。
とはいえ近所で済まさねばならぬ用事もあるからねえ。
近くの団地まで歩きます。古い団地でね、小学生くらいからあった喫茶店がまだ現役だったり。でもインド食材店なんかも入ったりで面白い。汗をかきかき久しぶりの
「ハビビ」
にやってきました。
エアコンの効きがいまひとつですがそのためなのかな、センターテーブルの上に扇風機がどんと設置されており首を振っていました。エアコンの風をサーキュレーションさせているわけだねこれは。
さて、日替わり。
「マトンコルマ」
でありました。
トマトクリームのシチューのような様相です。マトンはクセなく柔らかく、骨なしのやつが大量に入ります。パキスタンパンジャーブな感じの仕上がりと感じました。
例によって盛りのいいごはんと盛りのいいシチューでちょいと持て余し気味。日本人的にはシチューがちょいと多いと感じるバランスなんですが、多分ごはん多め好きなわたしがそう感じるバランスというところかなあ。なんだかんだでやっぱり完食。大変満足。
団地(ハビビは公団住宅の中にあるのだ)のスーパーマーケットに行って買い物をして再びハビビの前を通りかかるとホールにいたイケメンのパキスタンにいさんがわたしの顔を見てニヤリとしながら手を振ってくれました。
ホールでは仏頂面でありましたが愛想がいいな。それはつまり普段は真顔、というだけのことなのです。
日本人のスタンダードと世界はちょいと違っているということだと思っています。