前もたしか雨の夜だったよなあ。なぜそんな日に当たるのだろう。単純に偶然であるとは思うんですが、そんなことを思ってしまいます。
カレーですよ。
わたしが住んでいる江東区は東京の東側、千葉は割と近くにあるイメージです。実際そうだしね。西荻窪に住んでいたころは埼玉や奥多摩、高尾方面が近いなと感じていました。住んでいるところによってそういう感覚が変わるの面白いよね。
さて、その夜は千城台界隈にいました。思い出すのは千葉都市モノレール2号線、千城台北駅にあるあのカレー店。千葉都市モノレールの高架下、
「街のカレー屋さん curry shop22」
というお店へ行くことに決めます。大変いいなあ、と思っているお店です。
お店はスナック居抜き風か、それともスナックをやってる人がカレー業態に移行したかという感じで、味わい深い雰囲気があります。ひと回りしてこういうお店が好みという人もずいぶん増えました。昭和風味だったりレトロ可愛いとかだったりなのかな。わたしはもちろん昭和生まれでこういう空気、当たり前に馴染みがあるってわけです。
さあカレー。数量限定の表記がある、前回気になっていたやつ、
「ルーロウカレー」
を頼もうと決めていました。
カレーソースはスタンダード/豚挽肉(中辛)にしてMサイズ。
メニューが面白くてね、フレンチトーストはどうやら評判がいいらしい。ほかにもカレーラーメン、カレーつけ麺、などあって興味をそそります。博多もつ鍋やジンギスカンもできるらしい。なんかすごいなあ。カレーもいいけど宴会もできて使い出が良いわけです。
さて、カレーがきたよ。
前回も思った、正しく王道の真ん中を歩くカレーライスらしさ溢れるカレーライスです。いい、とてもいいねえ。けど、よくあるカレーではないんだよ。
旨味と辛さと奥行きと。クセになるおいしいカレーなんですが、そんじょそこらのではないぞ、というオーラがあります。他の店に例えるのはいかんと常々思っていますけど、あえてたとえれば、町田のアサノのカレーの粘度を少し上げたようなニュアンスを感じるんです。これはすごい。わたしが好きな方向の味でクセになって困るんであるよ。
ルーローがまた秀逸。
八角などは控えめでバランスよく甘辛い豚角煮を細切れにした感じ。もちろん調理の前にカットしてからなのでおっつけではまったくなく正しいルーローです。いやこれがまた素晴らしくてね。ごはんのMサイズで頼んだんですが(普通の店の大盛りをちょっと超えるくらいのボリューム)もっとごはんが必要です。いやあ、これメシ泥棒だわ。
カレーもうますぎて、この形じゃなくてカレーライスとルーロー飯をそれぞれの皿、どんぶりで欲しくなるくらい。ああ、これはたまらない。元ラーメン店の調理人のご店主は流石に豚の扱いがうまいんです。
いや、今回もたまらなかったな。
お店にはサッカー観戦をしながら飲んでいるご夫婦のお客がいました。楽しいそうでちょっといい感じ。
なんだかホッとしてお店を出ました。また来よう。