なぜだか記憶の中で一度行ったつもりになっていたんだよね。なんでだろう。実はまだお邪魔できていなかった。多分GoogleMapを見ていてその名前が記憶されたか、もしくはInstagramか、です。たまにこういうことがある。いかんいかん。
カレーですよ。
古くて渋い「ほんちょう2丁目商店街」にあるお店です。商店街をつらぬく細い通りの向こうには富士山がドーンと構えていて素晴らしい。道に出て写真撮っちゃダメです。クルマにひかれるぞ。
お隣(いや、上かな?)は洒落たリノベーションゲストハウスになってます。古くて渋い建物で雰囲気があって、いいなあと思います。裏にもユースホステルがあって、近くにカフェや古着屋などあり少しづつ若い息吹がこの古い商店街に吹き込まれているのがわかります。
お店、
「南インドスパイス料理 カリアムドゥ」
と言います。
お店は雰囲気あるリノベーションで快適そのもの。明るい窓際の席は居心地よく、いつまでも座っていたくなる空気感。
いいねえ。いいお店に来ちゃったぞ。
「ノンベジミールス」
を注文。黒板に今日のカレーが書いてありました。
イラストレーションのメニューもいい感じ。おお、なにこれカレーうどんとかもあるのか。どうなんだろう、吉田のカレー準拠とかかな。どうなんだろう。ああ。気になる。
さて、注文のノンベジミールス、きました。
チェティナード風イカマサラ
さらりとしていてちょいとコクありでふくよか。うるさくならない自然な旨味シーフードカレーという感です。
と、いうよりも、美味しい魚介のすまし汁的、か。これは大変よいものです。
マトンペッパーマサラ
ブラックペッパー、ガリっと効いて心地よい香りと刺激。舌触り、ナッツのざらざらかな、手応えある香りとコクが好感触。
後味ではなくメインの味にこれくらい苦味を出すやり方は、好きな感じです。うーん、いい。大変美味しい。
サンバル
これ、大変好みだ。自然な野菜の甘味が幸せを連れてきます。
サラサラの仕上げで豆をあまり溶かさない仕立ても好みだなあ。さつまいもが入るのが効果的でね。これはいいなあ、おかわりしたかったなあ。
ラッサムは酸味程よく上品、繊細な仕上がりでした。空気のようにさらりとしていて繊細です。いいね、この感じ。紫キャベツの和え物、おいしいです。これいっぱい食べられるやつだ。
生姜のアチャールだろうかこれ、ことのほか良いモノです。美味しい。なんだろう、生姜なのかな?生姜というほど刺激はないけど、なんだろう。
とにかく美味しいの。
全体を通して繊細さを感じるミールスでした。輪郭を持って記憶にぐいっと割り込んでくるという感じではなく「あしたのおひるもまた食べたいなあ」とふんわりと真綿で締められちゃう感じで、デイリーユースとか定食とかはかくあるべし、と感じさせます。とてもいいです。
この場所でこの味、いいなあ。
帰り際においしかった旨をお伝えしたら店主が喜んでくださった。よかったよかった。
ちゃんと伝えないとね、こういうのは。また食べに来ておしゃべりしたいです。