カレーですよ4961(八丁堀 Japanese Spice Curry WACCA / ワッカ)UMAMI、極まれり。

Japanese curry awardsというのがあります。詳細は割愛しますけど、その受賞式が東京八重洲の八重洲地下街「銀座スイス 八重洲店」で執り行われました。二つ前の記事から続きます。

 

 

カレーですよ。

 

 

2023年2月22日に日本記念日協会によって制定となった「カツカレーの日」のレセプションの中に受賞式が組み込まれていたのです。

2022年度のアワードに「銀座スイス」が選出されており、それで「銀座スイス 八重洲店」が開催になったんです。そして同じ区域と言ってもいい八丁堀の、

 

「Japanese Spice Curry WACCA / ワッカ」

 

も受賞。三浦シェフがいらっしゃっていました。

三浦シェフは授与式の後、ランチ営業に戻るためすぐに席を立たれたので挨拶ができなかったんです。「なかなかお邪魔できなくて、、」なんてお話をしたかったんですが。しかしお忙しいランチ営業時間直前によくいらっしゃったなあ、と驚きました。

それで「なかなかお邪魔できなくて、、」とか言ってないでお店行こうぜ、となりました。昼前に銀座スイスのカツカレーをごちそうになったというにもかかわらず、そのままその足でワッカに向かったのです。せめて、と胃袋を動かすために歩いて向かうことに。とはいえぶらぶらと歩いて20分程度の距離なのです。

いろいろな人から行け行けと言われると天邪鬼であるわたしは後回しにしておこう、となってしまうことが多いです。それはそれでいいと思っているのですが。わたしごときが行ったところで何が変わるわけでなし、それだけの行けという薦めがあるということは間違いなく繁盛してらっしゃるという証拠で、わたしの出る幕はないと思っています。

辿り着くとお店は緑色を基調としたパブのような外観。なかなかに洒落ているよねえ。店内、四角いホールは見渡しよく、整然とテーブルが並ぶ様はヨーロッパ方面あたりの食堂のようでカッコいいな。

入り口で2種あるランチタイムメニューの1種は売り切れと聞きました。特に問題ないです。

 

「鶏UMAMIカレー」

 

いただくことにしましょう。

これぞ「滋味深い」という言葉が冠せられるべきお味。が、滋味滋養というにはあまりにも旨みが強く、舌が喜びすぎる。すごいなこりゃあ。滋味滋養の範囲を超えた趣味の楽しみの域に入ってます。これはなかなかにたまらないやつだぞ。

ストレートに美味しいのですが、その美味しさがなんなのか、どこからなのかが奥深く、いろいろと考察しながら食べるのがとても楽しい。そういう難しいことを言わず、ただただ旨いということで素直に受け止めて食べるのも楽しい。大変良いものです。

この話し、味のレイヤーではなくお客の舌や経験のレイヤーを幅広く掴む、とでもいうのかしらね。

経験値の高い舌にはそれに見合う体験と考える楽しさへのきっかけをくれるし、それほどでもない舌には新鮮な驚きを十分に寄越してきます。どちらの舌も大事でどちらのお客も大いに楽しめるわけです。こういう二重構造は心から、本当に素晴らしい。

こういう設計はすごく難しいと思います。それをこなしている三浦シェフには凄みを感じます。

なかなか多くない、稀有な深さを感じました。

あなたの舌を試しに出かけると楽しいかもしれないよ。決して難しいものではないです。楽しい味の体験ができます。