ワッカのカレーはなんだか物凄い。取材に行って改めて思い知りました。
カレーですよ。
物凄いのは物凄い味というのではなく、いや、結果ものすごい味なのではあるんですが、それを感じさせない、圧倒される凄さではなくて、通り過ぎて振り返ったら実はすごいものであったと気がつくような、何気なさの中にすごい情報量が含まれているような、一種恐ろしさを感じるようなカレーなのです。
「Japanese Spice Curry WACCA / ワッカ」
はそういう料理を出してくれます。
恐ろしさの源はね、たぶん「よくぞここまで」という「突き詰め」を感じるから。
正直にいうと、外からの情報が後入れで頭に入ってしまったからというところもあるとは思います。が、それでもわたしのスタイルとして事前情報をなるべく入れないで食べる、というのはできうる限り実践したつもり。その上でやはり凄みを感じます。
多重的であること、全部、全体ではないけれど、足すだけではなく削いでバランスをとっていること。他の要素との融合の接着点を根気よく手探りしているところ。そういうのが見えるんです。食べるとそういうのが浮かび上がる。とにかく食べていてスリリングなのですよ。やっぱスゲーな。
わかりづらい文章だって?わかりやすいのは雑誌に書いてあります。
こういう話は織り込まずに連載誌の記事を書きました。
そんなわけで本日26日、発売。
「エキサイティングマックス!」の「それでもカレーは食べ物である」。ぜひ記事をお読みくださいませ。