歌舞伎俳優、尾上右近さんとくれば歌舞伎界のプリンスとして知られる方なんですけどね。カレーの人でもあるのです。知ってた?
カレーですよ。
聞こえてくる噂をまとめると一筋縄ではいかぬマニアっぷりらしく、カレーに本気の人だとか。うんうん、そういうカレーさんだというだけで思わず親近感が湧いてしまうわたしなのです。
その「カレーの人」尾上右近さん、思い余ってご自分のレーベルのレトルトカレーを企画、製品化。自主公演「研の會」会場にて販売しているんだそうで。ああ〜そりゃあもう本物だ。本物だよ。わたしも自分レーベルのカレー、夢見た頃がありました。危うく作れそうな話になったこともあったよなあ。こわくてやめたけど。
尾上右近さんは2018年と2019年の公演でそれぞれ別のタイプのカレーをオリジナルグッズとして用意、それがなかなか生半可ではないものだったらしいんですよね。パッケージを作り直したよくある流用ではないもので、味の監修まで手掛けているそうなんです。
パッケージは、2018年のものは一目でわかる、あの元祖レトルトカレーのパッケージをオマージュ、なるほどうまいなあ、と思わせます。なんでも辛口が過ぎて(味の話し)ファンの人たちが驚いたそうです。いやこれは本気である証拠。自分の趣味に全振りで突っ走る男はいい男に決まってるって。
そして2019年のものはより公演グッズ、尾上右近グッズとしてファンサービスに寄せた様子。それがパッケージ正面や裏の文言に反映させてあります。見栄切りや口上を思わせるセリフが散りばめられていて、こちらもニヤリとさせられる良いものです。2018年のものより辛さを控えたみたい(笑)カレーも好きだけどファンも裏切らない、と。ね、なるほど。
驚くべきはその2種、それぞれ違った製造元で作られています。尾上右近さんのこだわりが透けて見えるようだな。本当にこだわっているのでしょう。
そして、そのこだわり、いよいよ本物に。
これ。2022年版ケンケンカレー、なんとチェッターヒンなのよ。おいおい、これ大丈夫か、おかしくないか?ファンの人、ついてきているか。ミャンマー料理だけど、みんな大丈夫か!(笑)うん、大丈夫だと思う。すごく美味しいから。
尾上右近さん、テレビ「アウトXデラックス」で、わたしのこれを読んでくださる方ならご存知、通称「ヒロスケチェッターヒン」を激推ししたらしいんです。事あるごとに激推ししているらしく、今回のケンケンカレーを保芦宏亮さんの会社「株式会社HIRO TOKYO」が企画販売をする「チェッターヒン」を土台に監修開発したというんです。うひゃ〜驚いた。わたしはヒロスケさんからいただいたよ。(スミマセン、本当は舞台見に行って買わねば手に入んないんだよね)
今回食べたのは、その名も
「ケンケンカレー チェッターヒン」
といいます。歌舞伎界のプリンスが「チェッターヒン」の名前を叫ぶわけです。なんという時代だ。
例によってデカ手羽元が2本も入ってます、ボリューム感たっぷりです。しかも今回尾上右近さん監修となったこれにはジャガイモが入るんだよ。そうくるかあ、面白いぞこれ。
具材が多くて手応え確かな「ヒロスケチェッターヒン」にまた固形具材が増えているわけで、レトルトパウチパックはもはや固形物でパチンパチンに膨れています。(株)フードサービスの高木社長、苦労したんだろうなあ、、、端を持ってもペロリとたれ下がらずピーンと水平にまっすぐです。食べる前からこの量は、、と引くほどです。ワクワクするねえ。
ベースは「ヒロスケチェッターヒン」の中から「チェッターヒンマイルド」を選んでいるようですね。辛さ控えめ(それでもちゃんと辛いけどさ)、そこにジャガイモが入るのでよりマイルドとなるわけです。このジャガイモがなんともたまらないんだよね。チェッターヒンのエキスを吸い込んで実に、ますます、うまいのです。ああ、なるほど。これはなるほどだ。いいと思う。センスいいんだよ。じゃがいもを入れるというアイディアのセンス。いいですね、おいしいねえ。
「チェッターヒンマイルド」何度食べても「よくできている、すごい!おいしい!!」と毎度同じ感想が出ちゃうわけですが、あれがさらに良くなっています。これは洒落ではなくいいもの。入手は尾上右近自主公演「研の會」会場にてぜひに。
尾上ウコンさ、、、違った。尾上右近さん、実にお目が高いです。お会いしてカレーおしゃべりをしてみたいものだなあ。