ここのところブラックカレーを食べていなかったのです。色々と思うところあって食べたくなったのです。
カレーですよ。
ブラックカレーとくればあたしが以前から「プアマンズカシミール」などと失礼な物言いをしたりしてる大好きなやつです。考えるにそんなに大きな価格差があるわけじゃないんだけどね。
イギリス人の物言いでMG-B GT(小さな大衆スポーツカーで屋根無し。GTはそのクローズドルーフ、フィクスヘッドタイプ)のことを「プアマンズアストン」なんてのがありまして。それを真似した言葉遊びです。
久しぶりの秋葉原の
「ラホール」
でブラックカレーを注文します。通し営業をしているのでわたしのようなランチ食べ逃し男には本当に有難い存在なんであるよ。ありがとう、ありがとう。日替わりのBセットはコロッケとカツがのっていました。
さて、辛さいじらず、で注文したブラックカレー。食べると明確にわかるんですよ。わたしはわりと味やらなんやら、他との比較となどあまり価値を感じずしないタイプなのですが。
とはいえ今やジャンル化してしまった世界的にも珍しい日本独自の「カシミールカレー」というスタイル。当てはめてしまうのは人情というもの。ラホールの
「ブラックカレー」
はそのジャンルに当てはまると昔から思っていたのですが、最近、北習志野の「モトカレー」でミルチという名前のカレーを食べてから色々面白くなって、改めてカシミールと言われているカレーを食べ直したりしています。上野、柏、横浜、北習志野にファミレスに。たくさんあるなあ。
ここラホールのブラックカレーは、食べると柏とも横浜とも違う、ましてや上野とは違うものと如実にわかるのです。
奥の方にほんのり感じる甘味、何処かからやはりなんとなく感じる出汁的な旨味。なんだろうなあ、これは。唐辛子のストレートな香りが心地いいです。その香りの割には辛さは控えられています。
これはちゃんと個性があるよね。カシミールDNAは感じますが、しかしオリジナル。そう言っていいと思う。
上野はシャープでソリッド。柏や横浜は上野のクラシックタイプっぽい印象(昭和の、、)。北習志野には革新を感じます。それで、秋葉原、御徒町界隈はそういう中の流れと随分違う場所にいるんではないか、など考えてしまうわけです。おもしろいんだよ。
野川グループが運営するラホールは3店。秋葉原と外神田、御徒町。どこもブラックカレーを扱っています。他のニューラホールなどはブラックカレーがないお店などあるので、ブラックカレーをご所望のかたは注意が必要。インドもうまいからそっち頼むしそれで問題はないんだけどね。
この日は数年ぶりとなった神田祭り。町の中がみんなソワソワしてていい感じでした。