先日、山梨県上野原にあるヴィーガンカフェで大変満足いく美味しいカレーを食べたんですよ。それで、お肉なしの幸せっての、そういうのもやっぱりあるよねえ、と思ったわけです。
インド料理なんか食べてると野菜とスパイスの力を思い知ること、多いです。
カレーですよ。
カレー食べたというと「なにカレー食べた?」と聞かれます。その「なにカレー」の「なに」の部分は往々にしてお肉の種類を聞かれていることが多い。なんの肉のカレー食べたの?の意味で聞かれることが多いのです。2023年のニッポン、未だ都市部以外では、食にこだわるひと以外はこういうのが現状と考えてマーケティングを組み立てると安牌です。
それで。
そういうのは置いておいて、それでも進む、ヴィーガンフード、プラントフードなど進化と深化。そんなキーワードがたまたま重なって、デジタルキッチンで先日サンプルにいただいたエシカルミートを使い、カレーに仕立ててみることにしました。
これがまったく違和感のない美味しいもので、使ったキットの出来もあって(カレー研究家一条もんこさん監修品)キーマカレーに仕立てたらもう美味しいこと美味しいこと。肉なしでも随分楽しめるのではないか、とラジオ収録のネタにまでしてみたんです。
いただいたのは、「エシカルフード(株)」の、
「エシカルミンスドミート」
これ、製品自体の、いじらないままでの味見をしてみたんですが、悪くないものだったんです。大豆由来食品はどうしても大豆のクセなど出るものなんですが(昔よりずっと良くなっています)悪く出る場合とよく出る場合があると感じているんですよ。これは風味としてアリと感じます。下味、いいんですよ。
クセではなく個性だと舌がそう告げてきます。におい、味噌方面のにおいになっていないのも特筆。ああこれ、いいかもしれない。加熱で素直になるタイプの風味ではないかしら。噛んでいっても柔らかめのミンスミートという感は最後まで変わらないですね。
さて、エシカルミンスドミートを活かしたくて選んだのがご存じの「36チャンバーズ・オブ・スパイス」社のスパイスカレーキット、
「5分で本格!スパイスカレーキット」
というもの。
これがね、調理、驚くべき簡単さ。レトルトパウチのソースと袋に入ったパウダースパイスをフライパンで馴染ませ、適量水を加えてほんの数分煮立て、あとは好きな具材なりを入れるだけ。なんか調理とか言ったら怒られそうな簡便さ。こんなに手間がかからないのにかなり良いもので、シャープな辛さが楽しめます。
あまりにも簡単すぎてでつい疑ってしまいたくなるんですが、これが実に優秀なの。苦味が少し舌に残る大人っぽい仕上がりの味で爽快感があります。
両方使ったらすごいのができてしまったよ。
実は少しだけ自分に寄せるためにケチャップをほんの少し使ったんですが、こういうのができるのがキットミールのいいところだよね。
自分向けの最終のファインチューニングができるのはいい。
エシカルミートはカレーに仕立てると多分、食べた人は肉ではないことに気が付かないやつです。カレー食いの人なら(あたし)豆と肉だな、という感じに思うかもしれない。豆が溶けた感じの舌触りを粘度の中から感じたからです。
エシカルミート、プラントフード云々ではなく、美味しい調理素材として使えるというわけです。これは素晴らしいこと。
この組み合わせは強く推したいな。