いつも通りなのです。これを食べたい時はいつも通り。腹が猛烈に空いていて、辛いものを欲していて、白メシをドカンと決めてやるアタマ。そういう時にこれが呼ぶんです。
カレーですよ。
散々書いてきましたが、なんというか、クセになっているというか本能というか。うまくて辛くて腹いっぱい。単純なんだけどその満足感の解像度を上げ、嬉しさをブースストするチョイスがこれです。
レトルトのミャンマーカレー、
「チェッターヒン」
通称「ヒロスケチェッターヒン」です。
もういい加減その知名度は結構なところまで行き渡っていると思います。たとえばテレビでレトルトカレーを取り上げる時など常連銘柄だと思うし、あのマツコデラックスに美味いと言わしめた名品な訳で、特別のもの。
本当にうまいんだよね。なんだろう、この中毒性のようなものは。
それで、しかしそれではまだ足りないのです。言いたいことが言い足りない。食べてうまいでは足りないんだよ。たぶんヒロスケさんはそう思っているはず。
ミャンマーの軍政府圧政がもう2年半も続いているのはご存知ですか。未だ空爆、虐殺などひどい話が聞こえてきてつらい気持ちになります。ヒロスケさんは今日も自分で作ったこのカレーを手に平和と解放を訴え、駅前に立っています。その強い想いと超人的な継続の力には言葉もありません。体を動かしている、やっている人間のみが言えること、そういうものがあると思います。
だからこそ、ミャンマーの人と話す機会などあれば、あのレトルトカレーを食べたことがあるんだよ、日本のこういう男があなたの国の現状にこんな形で心血を注いでいて、わたしもこのカレーを食べて応援できているのだよ、と胸を張ることができるのです。
なんと尊いことだろう。