やっぱりここはいいお店だなあ。洒落ていて、快適で、料理はカチッと美味しいいいもので。富士の裾野にこのレストランがあるというだけで何かこう、リラックスと勇気がもらえる気がします。
カレーですよ。
メニューのイラストレーションがいいんですよ。漫画タッチで洒落てるんです。なんかどうやら本当に漫画家さんに描いてもらってるらしくて、その人は生涯カレー無料なんだとか(笑)。
うらやましいわ。
そういうのはさておき、
「カリアムドゥ」
は本当に好きな店です。
店自体もいいし、ガッチリ料理、美味しいです。ホントに。
メニューの構成が面白いんだよね。カレーはベジとノンベジでそろい、それぞれ2種、計4種のカレーが用意されていました。この日はノンベジでポークビンダルとチキンキーマ、ベジはダルタルカとゴーヤコランブ。ポークビンダルが売り切れてチキンレバーマサラと入れ替わっていました。
それで、このカレーの組み合わせをミールススタイルとカレーライススタイルから選んで注文。わたしはミールススタイルで頼んだよ。隣の客のカレーライススタイルをみると正しく皿にごはんとカレーという構成でちらり副菜も乗っていた様子。
わたしは、チキンレバーマサラとダルタルカを選んだのです。
このポークビンダル売り切れで入れ替わったチキンレバーマサラ、出色の出来でね。ものすごくおいしい。いわゆるブナに近い濃厚で汁少なめの仕上がり。いや、少なめまで行かない煮詰め加減というか、ニハリなど思い出す濃ゆいものです。ちょっと忘れ難い味です。すばらしい。
ダルタルカもいいんです。強く豆の香りと味が前に出て、おだやか。お腹と気持ちにジワリと染み入るような味でありました。まったくいいな。
副菜もとても良かった。とくにカチュンバルは、よくある野菜をサイコロにしたものにただチャットマサラを振った、野菜の角が尖ったようなものではなくてね、少ししんなりさせてあってマリネ的な感じの仕上げにセンスがあふれます。考えてるし手をかけてあります。これは添えられた3倍くらい食べたいものだったなあ。
キャベツのポリヤルとピックルも良かったです。
食後に店主とひとしきりおしゃべり。とても楽しい。
Instagramでインドに行って体調を崩してしまっていたことを知っていたので(「普通の旅行者」がインドで体調を崩すアレとはまた別で)元気そうにしてらっしゃる姿を見てホッとしました。
ご自分のからだと向き合いながらなお、お店を回してらっしゃる姿勢には頭が下がります。富士吉田に行ったら必ずまた来なければいけないな。
そういうお店が富士五湖界隈に増えてきているのがうれしいのです。いい店、あるなあ、界隈。