今回も「神田カレーグランプリ」は面白い試みを仕掛けてきているんです。やるなあ、中俣委員長。
カレーですよ。
「 NPO法人日本で最も美しい村連合」という団体があります。
地域資源や美しい景観を持つ村の存続を旨としてフランスで設立された「フランスの最も美しい村」運動に範をとり、景観・文化を守りつつ村としての自立を目指すという活動。そのなかの村からからピックアップされた食材を使う期間限定のレストランイベントが今回の催しです。神田で地方の村の良さ、美しさ、美味しさを知ってもらおうという企画。大変良いねえ。
1回目はすでに終了。長野県大鹿村の鹿肉とブルーベリーを使ったカレーを「ガヴィアル」が自慢の欧風仕立てで提供でした。行けばよかったあ、、、
2回目となった今回は「神保町洋食膳 海カレーTAKEUCHI」と北海道標津町のタッグ。標津町の極上ホタテを使ったスペシャルな海カレーです。
よし、ときめて食べにきたんですが、これが大人気で4日間開催の中、3日目でホタテが品切れ。人気の程が窺えるよねえ。
それで最終日は竹内シェフが急遽スペシャルメニューとして繰り出してきたのが、
「標津町の鮭節踊る!!北海出汁の粗挽き鶏豚キーマカレー
〜スパイスサーモンとキウイフルーツとカッテージチーズ添え〜]
タイトル長いぞ竹内シェフ(笑)
ひさしぶりの神田美土代町のMID STAND TOKYO。おお、竹内シェフと奥様がいらっしゃる。なんかいつもの神保町駅裏じゃないのが不思議な感じ。そうか、鉄分がないからの違和感!そうに違いない。
早速カレーをお願いをしました。というか、1種のみですからね。
場所が変われど竹内スタイルは変わらずで、いつも通りの見目麗しさ。美しいねえ。驚いたのが現物がメニュー写真の5倍可愛らしかったこと。そうか、メニュー考えて試作して写真撮ってプリントとして何もかもやって、ってそれ1日でやったのかよ!そりゃ大変だったろうなあ。すごいね竹内さん。
フレッシュのサーモンぶつ切りが3つも入っています。聞くとこれはスパイスでマリネしてあるようで、スモークはしていないそう。なんだけど、どこからかスモーキーな感覚を覚えるんですよ不思議だよ。多分スパイスからそういう想起がくるのだろうねえ。カッテージチーズがよく合っています。生サーモンの食感、これがなかなかに官能的でね、舌に吸い付くような感触で昼時から非常にエッチな感じであるよ。
そしてホールのピンクペッパーが刺激的でエッヂィな感じでもある。鰹節も強く主張してきてこれまた楽しい。鶏豚挽肉に海の出汁ととりどりの楽しさがありました。いやいやなんだかすごいもの出てきちゃったなあ。すごいおいしいなあ。
ごはんの上にはゴールガッパのあれ、カラっていうか例のピンポン玉。
あれを花瓶に見立ててあって(想像)なに千家なのか問いたくなるんだよスゲーなあまったくもう。
なかなかこんな楽しいカレーは見つかるもんじゃないよ。
竹内グルーブ、MID STAND TOKYOでも全開なのでありました。
サイコー。