行こうとしなければいけないお店ってのがあると思うのです。クルマで移動するわたしではありますが「通りかかる」という場所じゃない場所にもいいお店はあるよね。
カレーですよ。
流山線小金城趾駅。住んでいたりしなければなかなか訪ねていく縁も機会もない場所です。駅前らしい駅前はなくてね。ただもう住宅街に急に単線の駅があるという感じです。きらいじゃないです、こういう感じ。お店も同じく突然あるんだよね。何故にここに?という感が強いんですが、でも長くやってらっしゃる。支店もある。ここでしか食べられないカレーがあるからです。
そういう「行こうとしなければ行けないお店」のことを思い出したわけです。スパゲッティが食べたかったから。たしか、
「インディ28本店」
にはカレーのスパゲッティがあったはず。
インディーのスタイルのお店はわたしが知る限りだと本店のほかに南柏、南柏が出した日本橋、わたしがわりと行きつけにしている吉川があります。ドライカレーのグラデーション盛り付けが知られるお店。経緯と関係は知らねど、どこもいいお店で気に入っています。ホッとする昔の喫茶店系の和みがあるんだよ。
それで、スパゲッティ。
「カレー味ミートスパゲッティ」
頼みました。これがいいんだよね。
スパゲッティにはほんのり塩味とガーリック。絶妙な下味がついていて、上に乗ったカレー味の挽肉とのバランスがいいのです。あまりカレーすぎず、でもちゃんとカレー。このバランスはとても好み。ゆで卵が乗るのがなんともうれしいのです。カレー味の挽肉から流れ出るおいしい油分がスパゲッティの方に沁みていてこれがまたなんともたまらんなあ。
2020年代に於いては素朴という言い方もできましょうが、普遍的な魅力がある味だと感じます。こういうのがいいよね。
カレー味のスパゲッティ数あれど、昨今強い味ばかりが跳梁跋扈する中、こういうものは砂漠のオアシスのような幸せをくれます。幸せです。
長くそこにあって欲しい味だと感じます。