カレーですよ5198(神田錦町 カレーハウス ボルツ)辛さ調整クラシックス。

ボルツ、お店がずいぶん少なくなったよな。わたしが聞かれてパッと出てくるのはここ、竹橋からほど近い店と宇都宮のミニボルツだけです。

 

 

カレーですよ。

 

 

親父さんもずいぶん歳をとってらっしゃった。

とはいえものすごいスピードで満席の店内の注文を捌いてらっしゃって、腕前、益々冴えているご様子にほっとします。

 

「ボルツ」

 

のカレーはサラッとしています。よくシャバシャバという言い方をする人がいるみたいですが、それはただ粘度のことだけを表していると感じます。そうじゃなく、サラッとしているんだよ。粘度低くスープ状。味は濃いめしつこめにせず、風が吹き抜けるような爽やかでサラッとした仕上がりに。

なのでそういう言い方の方がわたしはしっくりとくるのです。

 

「ビーフとトマト」

 

を注文。

「辛さの元祖はボルツです」というキャッチコピーがあります。辛さ調整が売りのチェーンカレー店のハシリなわけです。辛さ調整ができることで一世を風靡したボルツですが、この日はソフトマイルドから数えて3番めの辛さ、ホットをチョイス、あまり辛くはないんですよ。

その分味の輪郭を掴みやすいと思っての選択。ついつい辛さに走りがちな注文の時の選択なんですが、それを抑えてやると、結果ビーフの素性の良さ、美味しさとホールトマトの甘味と酸味がよくわかる味と感じられるのです。いいな、これくらいも。いや、もしかするとこれがベストかもしれない。

白い陶器のソースポットを見て、このポットを使う流派みたいなものもあるよなあ、など思うんです。「夢民」などの炒めサラッと系はこれだよ。他でも本当にたまにですがこのこのポットを見かけます。

そういえばお茶の水、駿河台の坂の途中のあのカレー三角地帯上空にある「ヒナタ屋」さんも似たのを使ってたはず。

あのポット、なにかちょっとうっすらとしたつながりが見える気がしてるんです。