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取材仕事で東急沿線に出たのです。13時過ぎに終わって食事です。カレーですけど。思い出すのはご無沙汰の「ピキヌー」なんだけどね。
カレーですよ。
「ピキヌー」はむかしむかしの職場の先輩（すれ違い。わたしが入社する前に彼は辞めてた。後から聞いた話し）がやっているお店。高井戸にお店があった頃のお話ですが、自店でプリックナンプラーを漬け込んでいてこれがもうおいしくてね。これ目当てでオートバイに乗ってよく通いました。あのころは自家製プリックナンプラー、売ってたから分けてもらったりしてました。
ゲーンを食べるわけですが、ゲーンは半分くらいしかごはんにかけなくてね、ごはんにプリックナンプラーかけてプリックナンプラーごはんで食べてた。おいしすぎて。今でも自分の中にそのクセが残っててタイレストランでおいしいプリックナンプラーをテーブルに置いてあるお店だとプリックナンプラーごはんやっちゃうんだよな。安上がりだわ下品だわで困ったもんです。うひひ。
さて、時間的にも「ピキヌー」無理そうだし、駒沢で違うお店もたまにはいいかなあ。
駒沢の交差点にある、
「KARICOMA」
というお店に行き当たりました。取材先から目と鼻の先でありました。
場所柄といえましょう、大変洒落たお店なのです。コンクリ打ちっぱなしの外装の建物にわざわざその上から木を葺いた壁の意匠を作りこんでありました。入り口の引き戸も古材で作ったのか、それともアンティークを引っ張ってきたのか。扉の横のたばこやさん的凝った窓はどうやらUber eatsの受け渡し場所みたい。しゃれてるねえ。
店内も快適、わりとランチのコアタイムを外したつもりだったんですが店内は7割ほど席が埋まっていました。女性が多いですね。こりゃなかなかの人気店だよなあ。
「2種あいもり」
を注文です。カレーは「特製ポークカリー」と「贅沢野菜のイエローカリー」を選択。
おっ！なんか黄色い色が鮮やかだ。
「特製ポークカリー」はメニューの説明にもあったんですがビンダルーをお手本にしたポークカレーとなっているみたい。
あまりすっぱくしておらず、食べやすいバランスに調整してあるのは好感が持てますね。個性殺さず、しかし食べやすく。こういうのはいいと思うのです。
「贅沢野菜のイエローカリー」はとてもふくよか。ココナッツミルクとカシューナッツ、生クリームが入り、野菜カレーなれどなかなかのボリュームを作り出せています。
濃厚なんだけど重たい感じはなく、これも個性的な良いカレー。これおいしい。これすきだ。
どちらのカレーも出生、母国はなんとなくわかるんですが、そのオリジナルの印象がいい意味で薄まる感じ、モダンなブラッシュアップをしていると感じます。こういうのは好き。美味しいのはもちろん、どうやってこういう場所、味に着地させたかがとても興味深いです。そしてお店のカラーと客層にチューニングのフォーカスをきちんと明確に置いているのはとても正しい。
お客から見えるパッケージとしては洒落ていてホッとさせるお店、という印象ですが、ビジネスとしてはクールに最適化がなされていると思うんです。スタッフの女性の気遣いや笑顔もいいしね。どちらの立場からも快適、理想的に見えます。またきたい。
