ソレイユが大手とコラボレーションと聞いて驚いたのです。印象のいいお店なんです、麹町の「ソレイユ」。
カレーですよ。
松屋がどういうリサーチをしてコラボレーションをしているかは定かではないんですが、そうきたか、の感があるねえ。なかなかに目の付け所が面白いと感じます。
いろいろと詮索したくなるなあ、選定基準とか。
「ソレイユ」
はスタッフもマダムも朗らかで感じがいいな、という記憶があります。久しぶりに行きたい。
さて、松屋、、、じゃないや、
「マイカリー食堂」
だね。カレー、よくできていて感心しました。
例の評判悪い券売機を操作。
「欧風カレーソレイユ監修カレー」というのがベースであって、トッピングという形でいろいろできるようになっているみたいです。券売機の表示的にはわかりやすい「カレー」「ビーフカレー」「チキンカレー」「ロースかつカレー」を完成品として提示していますが、いろいろな組み合わせができるようになっているようですね。
「欧風カレーソレイユ監修 ビーフカレー」
にしてみました。
カレーソース、よくできているなあ。甘くて濃くて、ちょっと、なんというか「心はずむ味」になっているじゃないですか。口に運ぶたびに嬉しさがあるよ。こりゃあ立派なもんだ。こういう味のものが牛丼店(今回松屋併設タイプのマイカリー食堂にて)で出てくるのは驚異的と感じます。とはいえちょいと胃には重いかな。
ビーフも大したものです。すごい肉、高い肉ではないんですがちゃんとご馳走肉的な位置に立っています。脂身がちょっと嬉しいタイプの角切りデカビーフが2切れ、十分な満足。うんうん、いいと思う。
苦言も少しありますが。
辛さ調整はいただけないなあ、と感じます。カレー専門店だから、メニュー全部通しでからさ調整可能というのはいかがなものか、とね。正直この味のカレーに辛さを増していくのは破綻を感じました。
きちんと手をかけて辛さと同時に別ベクトルの香りや味も足してバランスを取るなら納得も行くってもんですが、そんなオペレーションはチェーン店のキッチンでは望むべくもありません。根拠なき決まり事だけで辛さ調整をやっているならやめた方がいいと思うんだ。
それとマイカリー食堂の辛さ調整はゼロと1の落差が大きすぎる感ありです。中辛としてみたのですが、十分よりももっと辛くなってしまうと感じます。お店に通っているカスタマーで、なおかつ辛さの度合いを知っていれば特に問題もないでしょうけど、それでも新しい味や期間限定でのカレーソースとの相性は当然不明なわけで。ハズレと感じるお客もいるだろうねえ。辛味調味料を置く形式に改められればまだいいのではなかろうかと思います。このカレーはこの辛さ、と自信を持って絞れる強さを持ってほしいなあ。
あと、単独店限定のカシミールソースを複合店に展開すれば辛さ問題の一助にできるのでは、と思ってます。
今回のカレー自体は上手にできているのでもう一度食べたいですね。もちろん辛さの調整なしで、に限るけどね。