フられ続けたんであるよ。甲府での話しなんですが。地方に行ってアテにしていたカレー店に袖にされるとなかなかに厳しいんです。代替えがなかなか立てにくいんであります。
カレーですよ。
その夜は時間が遅めであったので「一刀斎」「ナイル」ははじめから諦め。売り切り御免とはや目の仕舞いだからね。「東京てんまや」へいくと閉まっています。うむ、では!と「錦記飯店」でうまい中華カレーでも、といってみればもう閉店。あらら、営業時間はまだ1時間あるはずなんだけど、、中にお客さんいるなあ。遅くまでやっているはずの「じゃがいも」を検索するもお休みらしい。
うろうろしているうちに他のいくつかある候補も閉まってしまったぞ。なんという夜だ。わりと甲府は選択肢多く持っているつもりだったんだけどなあ。そんでこれ、全部クルマで移動してますからね。
致し方なし。バイパスを戻ってひさしぶりに「タージマハール」でインドオムライス的なアレでも頼むか、と思っていたら。未踏のお店、発見。
「スパイスキッチン ビンドゥ」
といいます。
インドなのか、インネパなのか。テンプレインネパの外観とは違うさっぱりした内外装、あ、いいかも、と予感がします。そして予感的中。それほど色々というわけではないですが、ちょこちょこと面白いメニューがあるみたい。その中から、
「インドチャーハン」と「酸辛スープ」
を注文です。
それぞれ英語表記で「Chicken Fried Rice」、「hot&sour soup」となっていました。なるほどなるほど。
インテリア、エクステリアともにインドを前に推してますが(天井の塗り分けなど顕著)、チョウメンや生春巻きなど用意されていて器用なコックさんがいる様子。
メニュー、なかなかいいです。チョウメン、フライドライスがあるしホットサワー、トマト、ベジとスープが3種もあるのは驚きです。これは特筆だと思う。
インドレストランでスープを出すお店って食堂じゃなくレストランの近くでお店やってる証拠だから。それと、関西のインドレストランはわりとスープ用意してるお店多いって聴いたことがあるよ。
チキンティッカにクリーム仕立てのものがあるのも好みだなあ。赤いんじゃなくて白いやつ。わたしがたまに自分のタンドールで焼くときのティッカは白。クリームとチーズとカルダモンのやつ。おいしいんだよ。
カレーはダールがダールマッカニなのもいいし、エッグコールマかな、好みのカレーがあって再訪したくなるラインナップです。
さて、
「酸辛スープ」
わたしは八潮の「カラチの空」でジャベイドさんに薫陶を受けて以来、ホットアンドサワースープ、別名「酸辣湯」が好きで仕方がないのです。「カラチの空」ではクリアスープタイプなんですがここは赤い色。チリアンドトマトスパイシーな感じのスープでいい感じ。生姜が効果的に効いていて爽やかで汗をかかされます。これはおいしいぞ。クセになるねえ。味噌汁椀に入ってくるというプレゼンテーションもちょっと何か美学なんじゃないかとか思ってしまうのよ。
「インドチャーハン」
チャーハンは油ギラリのどっしりチャーハン。フライドライスというよりもチャーハンと呼ぶ方がしっくりくるね。あんまりカレーカレーしてないのも好感が持てます。より中華的です。ガーリックの香りほんのりでリトルホットなスパイシー。赤いがケチャップ赤いのではないのもいいね。ミジンにしたタンドリーチキンがいいアクセントです。ちゃんとインディアンチャイニーズでありケチャップインディアンではないのがナイスだなあ。
それで、やっぱりやるんであります。ごはんものにスープ頼んだらかけるよねえ、スープを。やっぱりかけるよねえ、絶対。だって美味しいもん。
やってみたらやっぱり美味しかった!これはいいねえ。
どちらも大変満足。おいしかったです。店員のにいさんも感じよく、食べたいメニューもまだあるのでまた来ようと決めました。
やれやれ助かった。甲府の深夜、ファストフードディナーにならずに済みました。