ここのところカーンさんに当たらなかったんだよね。新宿のパトワールのことです。
カレーですよ。
深夜、よくある流れがあってね。25時くらいに山から降りてきてクルマで新宿を通りかかるわけです。上り車線です。店は下車線なんだけど、ちょっと先いってくるりとね。あの派手な灯りを真っ暗な甲州街道の歩道橋の下に見ちゃうと腹がぐうとなるわけです。
そうやっていつも、
「パトワール」
にクルマを横付けします。
どうも腹が空いていたんだね。夕方山の方で牛丼食べたっきりだったもんな。それではカレー、いただこうっと。いつもどおりお弁当にします。そうやってパトワールでカーンさんにC弁当を作ってもらうんです。
ここのところタイミングが悪くてね、カーンさんの休みにばかり当たってしまっていました。
わたしの顔を見ると「ヒサシブリネー」とカーンさん。いやいや、なんかカーンさんの休みの夜ばかりに当たっちゃってさ、なんて言い訳をしながらお弁当を作ってもらいます。サービスのラッシーが他のコックさんのコップとサイズが違って出てきます。贔屓であるぞ。大変光栄、ありがたいのであるよ。
それはたぶんわたしがパトワール新宿店の宣伝主任だから。ブログ、SNS、雑誌などに書き散らしているからね。いやだって美味しいし、カーンさん好きだし。テレビの企画などでも度々名前を出しています。そこらへん使う使わないはテレビ屋さんの都合なんだけど。
そんなであるから社長からも「今後もよろしく」的な挨拶をされたことがあるのです。なのでラッシーやチャイを大きいコップでわたしに出してもカーンさんは社長に怒られないでしょう。そういう心配をせずにゴクゴクと飲み干すラッシーはうまいよな。お弁当をぶら下げてクルマに戻り、この夜はそのまま帰らずに代々木公園の道端で深夜のピクニック。
カーンさんのC弁当はカーンさんのC弁当であり、他のコックさんが作るものもC弁当ではあるが、別物なのだよ、わたしの中では。
今夜もとても美味しく、幸せであるよ。おっと、寝ちゃいけない。部屋に帰ろう。