定期的に行きたくなる店があるのです。大変にちゃんとした料理を「なんかすいませんねえ」という感じの値段と提供方法で用意してくれている下町の南インドの良心。
カレーですよ。
そうだなあ、近所すぎる場所にあるとちょっとこまる。通いすぎるに決まってるから。そういうお店です。
シェフ、ベヌゴパールさんの腕前が冴えまくる陽インド料理のレストラン、それが
「ヴェヌス サウスインディアンダイニング」
です。錦糸町のアルカキットがわにあります。
お値段1200円、ブッフェ、カレー4種とサラダ、ごはん、甘いものがセットされるシンプルな構成なのですが本当に毎度きっちり旨い料理が用意されていて間違いがないんです。あ、ナンもあるぞ(笑)。いや、ありがたいと思うよ。
今日のカレーはこんな感じ。全部うまいぞ。
チキンクルマ
青々しいスパイス使いからの香りとココナツのねっとりくる味わい。
ミックスベジ
さわやかなトマトシチューの趣。粘度低めでさらり、やんわりした舌触りの野菜煮込み。大根の味の染み込み具合がすごい、あと引く一品。
ナスキーマ
コク深く甘味旨みが強い。挽肉の旨みが強く前に出る。ナスがそれを穏やかに受け止める。これは何回でもおかわりがしたくなる。とまらない。今日のわたしの一等賞がこれ。
ズッキーニのクートゥ
キューカンバーダールといった風情。味は基本のサンバール、ダール的味で大変おいしい。野菜がどんどんからだに入っていく感じ。
いつでも4種味わってから、おかわりを2種ほどにしぼる、という作戦なんですがその作戦、いつでも失敗。それではムリ。だってやっぱりもう一巡、4種味わおうという気持ちになってしまうからねえ。よくばりだなあ、もう。その中でせめてもとカトリの中身の量をでこひこつけてやる感じで着地します。ああ、いつもどおりだ。
きょうはナスキーマが優勝でした。南インドレストラン的にはクートゥやミックスベジの野菜トマトスパイスシチュー的味を挙げるべきかとも思うんですが、もう単純にその日食べたかったコクウマでしかし重くならないというキーワードにぴったりきたのがナスキーマでありました。素晴らしい味だ、これ。
店内は閉店ギリだったんでお客さん少なかったんですが、ギリのわたしを越えてもっと遅くに滑り込む人もちらほら。最後にインド人家族がやってきたですが、おしゃべりしにきたみたいで席には座らずにホールのにいさんとたったままおしゃべりしてます。
とにもかくにも「ヴェヌス サウスインディアンダイニング」はインド料理という枠組みを越えてくる「野菜料理、スパイスの料理のうまい店」という冠を差し上げたいですな。
未来永劫、続いてもらわねば困る筆頭のお店です。