区内ではちょいとはずれの海の方、という風情のJR京葉線の潮見駅。うちからクルマで15分というところかな。
カレーですよ。
よく気晴らしに行く夢の島・新木場の裏の倉庫街の手前にあります。深夜までやっているスーパーマーケットがあってね、それを覚えておいて便利に使ったりしているんです。
で、そのスーパーマーケットにちょっと面白い感じでレストランがくっついているんです。
「ダージリンスパイス」
というお店。インド料理店に見えるんですが。が。
いい意味で節操がなくてわたしが好きなタイプのお店です。節操がない、という言葉で言っちゃうと書的を得ているかなあ、少し違うよなあ。
節操ない感じを覚えてしまうのはメニュー。すごく面白いんですよ。まず看板にインドレストランとあるでしょう。カレー専門店とも。まあその通りです。それでその上にカシミールカレーとあって欧風カレーの文字も見えます。混乱するわけです。カレーに詳しい人間の方が混乱するとおもう、これ。
で、ざっくりいうと、こういう感じでまとめるのは大体ネパールかバングラの経営者。経験則でそんなふうに考えているのですが。違うかもしれない、どうかな。
まずカシミールカレーとくれば日本人は大体上野か柏を思い出すわけですが、HPの説明を見ると「インドカシミール(インド北部)カレー」とあったので、あれではないようです。
で、ここまではいい。まだ範囲だと思う。こっからぶっ飛びで看板がもう1枚あって「豚吉」という屋号があります。にんにくいれますか、と書いてあるんですよ。そうか、アレ系か。ラーメン店であるぞ。同居しているんですよ、ラーメン屋さんが。調べると面白いんです。「ダージリンスパイス」と「豚吉」は別でHPを持っていてドメインも別になってて。それで「ダージリンスパイス」の方のHPではきれいにラーメンは切り分けられていてインド料理の専門店に見えます。
わずかに「ダジスパ併設店 豚吉」の表記。一方「豚吉」のHPには「カレー専門店 ダージリンスパイス内」の表記。ニュアンスとしては「ダージリンスパイス」ありきでそこに「豚吉」が併設で乗っかってますよーという雰囲気が感じられます。
まあとにかくインド料理系のカレーとマシマシのラーメンが同じテーブルで食べられるということであります。すげえなあなんか。ビリヤニも醤油カツカレーラーメンも、マグロ中落ち、ハムカツも油淋鶏もなんでもある。インバウンド狙いでジャパニーズサケもある。そういうことです。
さて、カレー。
「スパイシーメンダマサラ」
を注文しました。
ああ、これは好きなやつだなあ。食べられないほどじゃない、でも汗かく辛さでちょうどいいんです。トマト&クリーム煮詰め系でわかりやすいお味。タマネギがくったりせずぱりぱりな感じで入るのもいいね。ちょっと昔のグレートインディアとか思い出すような懐かしインドカレーの風情があります。おいしいな。クルマのボディカラーでメタリックとかパールではなくベタ塗りソリッドカラーがよく見える一瞬があるんですが、なんかあれに似ているなあ。
福神漬け合わせなどでは驚かないぞ。だってメニューになんでもあってラーメンもたくさん種類があって、しかもカツカレーラーメンなんてスゲーのまでメニューに乗っけてるんだからね。インド料理だろうが福神漬けだってついてて当たり前。そのクセベジもあったりしてまったく面白いんです。
ホール、というか店の作りも独特で、1階は厨房と小さなカウンター席にレジカウンター。ここで注文をして支払いを終え、番号札を持って2階に上がります。料理ができると持ってきてくれます。ありがとう、ありがとう。
その2階というのが面白くてね。隣接のスーパーマーケットと空間を共有しているんですよ。カウンター席に座るとスーパーマーケットの売り場を見下ろしながら食べることができるんです。スーパーの売り場に「ダージリンスパイス」のホールが張り出しているイメージ。お店も、料理ラインナップも色々とクセが強くておもしろくてうれしくなるねえ。
けっしてひとにオススメグイグイ、という感じゃないんだけど、いやしかし面白いしわかる人がいくとツボにクル感じがあると思う。店内はインバウンドでいっぱいという感じも面白いし。クスリと笑って楽しく食べる。そんな感じ。いいな、またこよう。
今度はラーメン食べにきたいぞ。サモサでもトッピングしてみっかあ。