カレーですよ5442(錦糸町 ヴェヌス サウスインディアンダイニング)ザ・ラストオブ サウスインディアンミール。

迷うも迷わぬもあるわけですが、錦糸町だったら迷って困ったらここにくるんです。この看板を見るとすーっと迷いが消えていくのです。それくらい尊い場所なのだよ。ただし行列のタイミングもなくはないんです。

 

 

カレーですよ。

 

 

この日は入り口で1組、滞留がみられたので一旦離れます。大丈夫、近隣一回りして戻るとほらね、案の定席がいくつも空いていました。切り替わりの時間だからね。

よしよし、と。

 

「ヴェヌス サウスインディアンダイニング」

 

にて快適に大きなテーブルを独り占め、カレーの時間の始まりだよ。

ヴェヌゴパールシェフのこのお店。ランチは食べ放題なのですが、勘違いしちゃいけない。そこに価値があるのではないのです。こんなご時世、せめてランチで腹一杯に、はわかるけどさ、あたしも同じだけどさ。しかし「ヴェヌス サウスインディアンダイニング」の真骨頂はそこではないんです。ヴェヌゴパールシェフの腕前とセンスが昼間から大爆発、はらいっぱいになりゃあいいってんじゃなくてね、他では得難い高レベルな南インド料理が確実に用意されるところに意義があるのです。

それで、その高品質の南インド料理を量や組み合わせをお客が自ら調整して食べられるというね、ここにすごく大事なところがあるんです。唯一無二の価値だと思う。だからこその価値なんだよ。食べ放題とかバイキングの名前でのこのことやってきたお客をも巻き込んで美味なる南インド料理の世界、その渦に巻き込んでいくわけですよ。それがここで毎日昼に起こっている事象なのであるぞ。まったく素晴らしいことです。

この日はマトンポテト、ミーンコザンブ、ナスポテトチャナマサラ、オクラクートゥという本日の4種のラインナップ。

良い意味での定番なき料理のラインナップが素晴らしいのです。

繰り返しではなく、その日の気温季節、それに伴う野菜の取れ高と鮮度、そういう本来はあたりまえの理由で選択をせねばいけない部分。それがヴェヌゴパールシェフの頭の中で組み立てられたメニューとしてラインナップされるわけですよ。実に、実に美しいことだと思うぞ。日本でも彼の国でも、本来食事というものはそういうものではなかったかしらね。そうだったよね。

東京のザ・ラストオブ サウスインディアンミール、そのひとつがここの料理です。かよいつづけるほかにないのです。だって、本物を知った舌は、あともどりは出来なくなっているから。