ははぁ、これは。そう思ったのであるよ。それほど自信のある舌ではないんですが、それでもなんとなくわかるぞ。これのベンチマークとなったカレーがなになのか。
カレーですよ。
松屋の店舗限定キャンペーンのメニューはなるべく見逃さないようにしています。各国料理メニューのリサーチと新カレーのテストをやっていることがわりとあるから。
今回拾ったトピックは、
「欧風牛タンカレー」
です。これがなかなか面白くできているんだよね。
ファーストアタックは甘さがまずどんと来ます。おやっと思うほどのけっこうな甘さ。そこに唐辛子系の辛さが乗ってきます。そこからワンテンポ遅れて辛さがやって来る感じだね。ああこれ、この感じ。強い甘さと後からくるこれまたそこそこ強い辛さ。何処かで記憶が、、、そうか、これ、ベンチマークはオーベルジーヌではあるまいか。ああ〜そういう気がしてきたよ。
なるほどあの味を思い出すと納得、腹落ち。多くの人はこういう感じの欧風カレーが好きなはずです。オーベルジーヌの人気を見るとよくわかります。カレーマニア、カレー好きではない普通の人が食べて「特別のカレー」と思うのはこういうやつなのだね。うん、よくわかる。
注文時にチーズを追加しておきました。これがかなり効果的。当然ながら相性がいいのはわかっていましたが、チーズの風味奥行きというより塩あじ、しょっぱさで甘いカレーにエッヂを立ててあげるイメージ。より美味しくなるなあ。
最近はアパレルなどでも多いと聞きますが、いや、むかしからあったかな。有名デザイナーが名前を出さずに普及価格帯のマスプロダクトウェアのデザインなどするらしいです。ファーストリテーリング方面などからもそういう話しが聞こえて来ます。クルマもね。ぴにんファリナとかジウジアーロとかが名前を出さずに日本のクルマのデザインをやったものが数多くあります。
カレーも、
「松屋」
もそういうことがあっておかしくないよね。大手も本気になってきています。料理研究家や繁盛店の店主が大手チェーンに手を貸す未来を想像しました。いや、未来ではなく過去から綿々と続いているかもしれないな。
とはいえ「オーベルジーヌ」という看板を外したらどうなんだろう、というのも思います。
こりゃちょっとした実験になるよなあ。