↑写真は「スープストックトーキョー」様HPよりお借りいたしております。
夏の、少し前。またあのカレーだけの2日間がやってきます。また今年もお呼ばれしたのです。あの目黒川のそばのラボ / スタジオに。
カレーですよ。
ご存知「Soup Stock Tokyo」は毎年「カレーだけの2日間」というのをやってるんですよね。
なにしろこれ、2016年に始まってもう10年もやってるおまつり。知ってる人もずいぶん増えたと思います。
↑写真は「スープストックトーキョー」様HPよりお借りいたしております。
その名も、
「Curry Stock Tokyo2025」
ついに10年目を迎えました。
「Soup Stock Tokyo」はお気に入りの外食チェーンです。カレーばかりのわたしですが、たまに他のものを、と思ったとき「Soup Stock Tokyo」を思い出すことが多いんですよ。いやホントに。わたしのライフスタイルだとちと使いづらいところもあるのが難点なんですけど(クルマ移動と地方、郊外多し)、ショッピングモールとかなら便利(流山おおたかの森S・C店とかね。カレー好きな東京のひとは神田神保町エリア、御茶ノ水駅のお茶の水店推奨)。で、なにかあれば頼ってしまうんです。つまるところわたしはカレーが好きというのも事実ですが、煮込み料理、シチューやスープが好きなようです。たまに自分で作る料理もマリガンシチュー(仮)だしね。
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
「Soup Stock Tokyo」、レギュラーメニューでカレーが1〜2種いつでもあるの、知ってました?意外と知らない人も多いんじゃないかな。もったいないぞ。わたしなんかランチとか仕事、時間の関係でよく食べ逃す男なんですが(トホホ、、)そういうときに通し営業のSoup Stock Tokyoに助けられることが幾度となくありました。これからも助けられるんだろうなあ。で、そういう時はわりと「せっかくだもんなあ」とカレーを選ばずにスープにしてしまうことも多いの(笑)。いやだってさ「オマール海老のビスク」、大好きだから!
↑写真は「スープストックトーキョー」様試食会にて撮影用に用意されたものです。
それで今回驚いたのが、わたしも定番スープの中で2大主力アイテムと認識している「オマール海老のビスク」と「東京ボルシチ」。大定番もいいところ!なんですが、今回の「Curry Stock Tokyo2025」でそこから「東京ボルシチ」をカレーにしちゃうという暴挙(失礼)に出たんです!!!いやいやいや、看板メニューとかいじっちゃっていいの?定番でしょ?売れ売れでしょ?いいの?いいのそういうの?と、動揺を隠しきれない隠れ「Soup Stock Tokyo」ファンのあたし。
↑写真は「スープストックトーキョー」様試食会にて撮影用に用意されたものです。
だってあれ素で美味しいし、いじっちゃうのなんか勿体無くない?色々思うところありなんですが。とにかくお呼ばれで出かけた目黒川沿いのおしゃれリノベマンションの中の「スープストックトーキョー」本社キッチンでその味を確かめることに。プレス向け試食会にご招待いただいたんです。
去年と同じ、おひさしぶりのカッコいいラボ兼プレゼンテーションルームに広報さん、開発さん、みなさんが待っていてくれました。それでね、担当さまからのお話し、すごくおもしろかった。もうね、すごいおもしろかったんで長く書けばいくらでも書けるんですが、ざっくり書きます。
10年でこの「Curry Stock Tokyo2025」の認知度がずいぶん上がってきていること、カスタマーとちゃんと対面でコミュニケーションをとって両者(カスタマー&ショップ)で盛り上がればいいと思っていること。今回は8種類の各店共通メニューでカレーが出ること。キッズセットもあり(※一部店舗を除く)。という話を聞きました。
↑写真は「スープストックトーキョー」様試食会にて撮影用に用意されたものです。
そのなかでも「おお、響くなあ!」と思ったたのは現在の日本のカレー事情の中で取り上げられることも多い「だしカレー」というキーワード。トレンドとして浮かんでくるわけですが、んなもんは「Soup Stock Tokyo」がもうずっとやってるわけですよ。だってさ、「Soup Stock Tokyo / スープストックトーキョー」って名前だもん。「スープストック」ですよ、まさに。スープストックで作るカレーはニッポンのカレーの基本であり、だしというキーワードね、だし=スープストックであるからして。いやあ、納得いくよ。いまだからこそ、ことしだからこそ「Curry Stock Tokyo2025」が響いてくるというところがあるんです。10周年がだしカレーの時代とシンクロしたわけです。
↑写真は「スープストックトーキョー」様試食会にて撮影用に用意されたものです。
これまで開発したカレーは101種を越える、と聞きました。「を越える」ってなんだろう、と思ったんですが、多分あれだ、もうたくさんありすぎてきちんとレシピに残しているもの以外もすごいたくさん作ってきた、という意味だねそうだよね。
さあ、お味見です。
・チキンコルマカレー(トマトとヨーグルトのスパイスカレー)
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
酸味とクリーミーで厚い旨味からやってくる食べ応え。あとからしっかりと辛さが追いかけてくるスパイシーな仕上がり。トマトとヨーグルトが土台になった、ちゃんとインドカレーの体を成しているひとさらです。
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
トマトの酸味と奥行きがいいねえ。乳製品の香りと味で厚みが出ています。うーん、たいへんおいしい。
・チキンウプカレー(南インド風スパイスと塩のカレー)
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
穏やかな旨味と肉と出汁からくる旨味でカレーなんですがスープ的アプローチを感じます。本来だったらインド料理なのにそういうところを感じさせるのが「Soup Stock Tokyo」らしさ。このバランスが「らしさ」だよねえ。かと思いきや、カレーリーフなど見えかくれしてこだわりもちらり。玉ねぎがほんのり溶け残っていて舌触りいいなあ。
・ベイガンバルタ(北インドの茄子カレー)
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
具材を溶かし煮込んだ感じの厚みのある味わいです。色々な要素がバランスしながらも変化をくれる楽しさ。茄子のとろけ具合嬉しいなあ。マイルドだ〜とか思っているときりりとエッヂ感じる辛さとスパイス感も顔を出します。とろっとした喉越しなど「おおっ」と思わせてくれるよ。ナスのとろりかこれは、そうだよね、そうだと思う。トマトとブロッコリも変化をくれていいじゃない。しかしベイガンバルタなんて面倒な料理をよく選んだなあ(ほめてる/笑)。インドの調理法そのままなわけではないはずですが、なんにしろ手間がかかるものだものね。尊いなあ。
・海老のフレンチカレー
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
まずエビがちゃんとしているのですよ。きちんと風味が強いもので手応えを感じます。うん、いいぞそういうの。アメリケーヌソースが土台のようです。トマト感が強く出るんですがエビが負けていないのよね。クリーミーだけど甘みに振っておらず酸味を柱にしているのは食べ心地スッキリ、なれど食べ応えも、というのを両方実現しています。カリフラワー使いのセンスが好みで素晴らしいなあ。
・東京ボルシチカレー
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
うーん、これ。ただもう美味しい。おいしい〜!ずっとづづく旨味と甘み、お肉もいい仕上がりです。自然な甘みはデーツから。これはね、ボルシチと欧風カレーの限界点を手探りしている感じの仕上がり、なんて言い方できるんじゃないかな。ちゃんと後味がカレーになっているのですが、が、が、これはねえ、数値化、表現が難しい領域で官能評価とかそっちの世界です。そういう意味で話題とか論争に上るものじゃないかしら。そうなると面白いよね。世の中には「これはカレーだ!いや、カレーじゃない」論争は多いもんね。そういうのが楽しいわけだし、大いに盛り上がって欲しいのです。で、「東京ボルシチカレー」はもう単純にカレーとかスープとかどっちでもいい、美味しいから!という感じです。苦味を積極的に使うのがセンスいいんですよ。おいしいなあ。その場で「東京ボルシチ」と食べ比べてみたかった!お、おかわりください。
この5種と以前も人気だった「豚トロのビンダルーカレー」、「茄子と鶏肉のスパイシーカレー」、「ラタトゥイユカレー」をラインナップして計8種。当然ながら各カレーはそれも土台から別々に作り上げるものです。あったりまえですがトッピングや肉の違いで種類を増やしているのではないわけです。いや大変なことだなあこりゃあ。
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
付け合わせのアチャール/タマネギの酢漬けは去年も思ったんですが、いくらでも食べられる味。甘酸っぱく良いリセットアイテムです。こういうの作らせると「Soup Stock Tokyo」は上手だよなあ。特によく合いそうなのはコルマかな、なんて思いました。
枝豆も良い箸休めです。サブジ的な仕上げで今年バーションはオクラを混ぜたのいいねえ。面白いねえ。去年はどうだったかしら。
↑写真は試食会用のもので店舗での盛り付けとは異なります。
試食の最後にで出てきた「ヴィシソワーズ」。「ヴィシソワーズ」でリセット、なんてのは「Soup Stock Tokyo」らしくてなんだかうれしくてウキウキしました。
もてなしがあるよね。メディア試食会なのにね。
そして、去年も同じことを思ったんですよ。2日間だけのイベントなのにここまで手をかけるのか!という疑問と驚き。それは開発もただ事じゃないと思う。この2日終わったらすぐに翌年の企画を、みたいなサイクルのはずです。そして現場。あれ、ものすごい大変だぞ。デコレーションとかオペレーションの調整とかスープの入れ替えとか。すごい大変。各店で在庫コントロールしながらやってるのだと思うんだけどえらいことだよ。それをものともせず、みなさん楽しそうにやってるんだよねえ。なんなのそれ、と(笑)。なんか缶バッヂとかTシャツとかこの2日間だけなのに作ってみんなできて楽しそうで。いいなあ(あの缶バッヂ欲しい)。
そうかあ、これが10年続いているのかあ。そういうところに企業風土というか、企業内カルチャーが見えてくるんですよ。素晴らしいと思います。わたしも同じようなニュアンスのテーマを長く持ってるんですが「自分が面白くないと続かない」んだよね。それと関わってくれる人、例えばわたしの場合は読者だったり一緒に動いてくれる人たち。そういう人全員が面白くないとダメ。少しでもつまらないと思ったら思い切って手を離す。そういうので前に進む軽やかさが出てくると思っています。
「Soup Stock Tokyo」、好きだなあ。
*ポイント
今回も「Curry Stock Tokyo」の2日間だけ「2種がけ」を注文できるんです。「カレーとカレーのセット」という名前。いつもはやってないやつですよ。さらに、「カレーとカレーとカレーのセット」というのがあって、3種類のカレーを一度に、なんていう欲張りなメニューも用意されています。
おこちゃんカレー、あります(※一部店舗を除く)。家族で行けるよ。特定原材料アレルゲンを含まない材料で作った野菜溶け込む「7種の野菜の辛くないマイルドカレー」が用意されてす。辛くないから大丈夫。じつはね、子供向けに作られたカレー、外食のやつにいいものがあったりすること多いんだよ。事こどものことだからみんないつも以上に真剣に、一所懸命考えて作るからだと思う。ウソつけないんだよ、こどもに食べさせる料理は。検見川のシタールのお子様カレーとかあれはちょっと特別のものです。要チェックです。
キッズセットの扱いは特設サイトでチェックしてくださいね。
↑写真は「スープストックトーキョー」様HPよりお借りいたしております。
「Curry Stock Tokyo2025」
開催日:2025年6月27日(金)・28日(土)
時間:各店舗の開店時間~閉店時間
場所:「Soup Stock Tokyo」外食店舗(白馬店を除く)、家で食べるスープストックトーキョー一部店舗
特設サイト