カレーですよ5539(東京八重洲 カレー&ビリヤニ ニルヴァーナTokyo)

クルマがないんであるよ。工場にあるんです。何度も書いていてしつこいが、ないの。それでこういう時こそ、公共交通機関で行くべき場所に行くチャンスなんであるな。

 

 

カレーですよ。

 

 

すっかり電車が苦手になってしまっているあたしですが、そしてそのおかげで都市部中央圏のカレー店にすっかりご無沙汰であることもあり、なんというか都市部カレー店に訪れるチャンスができた、としておこうかな。

それ以上に義理もありゃあ人情もあるわけです。義理と人情をはかりにかけりゃどっちも重たい男の世界、なわけであるぞ。

そんなこと言いましたがギリもニンジョもあまり関係なく、大事だと思っていてなかなか行けないまま、その時々にたまたま出会った店へ足を運ぶという日々が続いています。主に耳の不調が原因。なかなかおしゃべりができないと知ってる店主の店に行きづらいのよねえ。

ヤエチカとその周辺あれよあれよという間にカレーの選択肢が大きく増えてきています。

その中でもなかなかに面白い

 

「TOKYO CURRY QUARTET / トウキョウカレーカルテット」

 

4店のカレー専門店が入り、そのチョイスが面白いのです。入れ替わりもこの春にあったなあ。その入れ替わりで大阪の「コロンビアエイト」と名店「シターラ」が抜け、そこに欧風の「ガヴィアル」と、「カレー&ビリヤニ ニルヴァーナTokyo」が加わったんです。

ご存知の六本木、東京ミッドタウンの中。あの施設が開業して以来入れ替わりも揺るぎもなくずっとそこにあるお店。

 

「ニルヴァーナ ニューヨーク」

 

は伝説的なニューヨークのソーホーにあったレストラン「ニルヴァーナ」の直系という価値ある店です。

そのカジュアルラインと言えるお店がここ、

 

「カレー&ビリヤニ ニルヴァーナTokyo」

 

看板がしっかりしたレストランはディフュージョンとかカジュアルラインとかでセカンドのお店を出すのはとても悩むところ大きいだろうな、と思います。看板は棄損しちゃいけないし、イメージが変わるのも良くない。でもやっぱり入口になるカジュアルラインも持っているのは強いと思うんです。

カジュアル、そうは言ってもその料理のクオリティは「ニルヴァーナ ニューヨーク」と同等。ランチの2種のカレーが楽しめるセット、良いものだったよ。

 

2種カレーのセット。たとえばサラダと副菜とごはんにカレー2つという構成。言ってしまえば例えばインネパ店などどこにでもありそうな組み合わせ。しかしそのようなものでも構成で大きく差が出てしまうんです。

たとえばうつわ。さすがのnirvāṇa直系。ターリは縁が立ち上がっていない、厚みがかなりあるステン製。そこにゴールドのこれまた開いた形のカトリ。サラダの葉は瑞々しくふくらみ、いかにも美味しそうなドレッシングがかかります。

カレーにはエディブルフラワーがちらり乗っていたり、オレンジのオイルを美しく落としてあったり。やることをきちんとやっているなあ、と感心。

味も然り。バスマティライスの塩加減やダールの舌触りなど美味しいし印象に残るよいものです。きちんとしているよなあ。キャンティーンとレストランの差はこういうところに出るのだと思います。

カジュアルラインのお店でいい意味での気楽さがあるのですが、押さえねばいけないポイントは確実にクリアしているんだよ。なかなかにいうことがないねえ。

「ニルヴァーナ ニューヨーク」のセカンドラインということでミッドタウンのお店を知るお客も来るわけです。ちゃんと満足するはずだよ。そしてまたあの六本木の開放感のあるテラスに行きたくなるのも然り、なんです。