松戸の「印度」はいつ来てもちょっと衝撃を感じてしまうお店です。看板にある通りカレー専門店なんですが、本当にそうなのか、と疑うところも実はあります。いや、紛れもなくカレー専門店なんだけどね。
カレーですよ。
とにかくその古色蒼然とした店構えにはちょいと震えが走る感じ。こんな雰囲気のお店が昭和64年を越えてこの昭和100年まで未だ現役として生き残っていることに対する畏怖から、かもしれないねえ。
簡単にいうと素晴らしい、ということです。
「カレー専門店 印度」
はね、なんと言っていいのかなあ。まとめる言葉が見つからないんですが、天井低く奥行き浅く、カウンター狭くしかし快適な場所。快適かどうかは貴兄の外食スキルを問われる部分によるかもしれません。心構えとしては常連が好きにやってる古い酒場の端っこをちょいと借りてカレーを食う、というところかなあ。
常連は本当に好き勝手やっている感じでちょいといい感じにできあがっちゃってることがほとんど。そこにママも絡んでいっています。なのでこちらも勝手にカレーを楽しむってわけです。
メニュー、何度見てもいいよなあ。おもしろいよなあ。まず一般向けカレー、という表記がなかなかイカしてるんです。これはビーフカレー一択。味は想像ができるよ。あれのはず。うん、きっとそう。
「一般向け」(逆差別的で実にいい物言いだなあ)以外に「インド風」と「パキスタン風」という選択肢。そしてそれらは柏民なら皆うむ、と気がつくラインナップ。カシミールにコルマにインド。ああ、あそこのあれか、となるはずです。
その中で謎めく「ママ特製カレー」はまだ未体験。どうしても「コルマカレー」を選んでしまうから。さて、今日も
「コルマカレー」
としますかね。
そうそうこれだ。上野よりも甘めに仕上がったタマネギ炒めの旨味。上野とはまた別の世界観があると考えています。
チキン、じゃがいも共に控えめサイズですが、いや、上野が大きすぎるのかもねえ。どちらもしっかりと美味しいんです。大変良いね。いうことがないぞ。
そしてコルマカレーに福神漬けとツボ漬けを合わせられるという背徳の組み合わせがここにはあるのだよ。ああ、楽しい。
とにかくお店がいいではないの。こういうサイズ感と昔々の雰囲気は町田のアサノの旧店舗が失われたいま、大変に貴重なものだと感じます。そして柏カレーを代表する味が並ぶわけですよ。まったく隙がない。
ついついたまに来たくなるお店です。
そういえばママが若返ってる気がするのは何故かしら。
それと咖喱夢の社長、お元気にしてらっしゃるのかなあ。お店、再開待ってます。