早速行かねばとやってきた吉野家。「魯珈監修 牛魯肉飯」発売です。街角の各店店頭にはためく「魯珈」のロゴが入る幟とバナーの強いインパクト。さて、どんなのが待っているのかな。
カレーですよ。
「カレーですよ。」じゃないじゃんという貴兄はご存知ないか。今回大変うれしい「肉だくスパイシーカレー」の復刻。
まだ記憶に新しいこのあいだの冬のメニューですよ。もちろん「spicy curry 魯珈」監修のアレのこと。よくできてるんであるよ。これ大好きだ。これがまた販売になったんです。尊いなあ。しかも
「吉野家」
がえらかったのはカレーソースのみの販売もやってくれたこと。それはつまり「ろかプレート」への道のりに他ならないわけであるよ。
あ、でも違うけど。魯珈のカレーそのものとは当然違うわけです。「魯珈の齋藤店主が吉野家と一緒に作った」完成度高いカレーという意味だからね。そこは勘違いしちゃいけない。
「魯珈監修 牛魯肉飯」
を注文。前述通り、「牛魯珈カレー」のソースだけが注文できたのでそちらも追加でいきます。吉野家での注文としてはけっこうゴッツいお値段になるが気にしないぞ。1372円也。
まずはカレー、やっぱりいいねえ。相変わらずグローブカルダモンが鼻を抜ける心地よさで実に旨いんです。これはやはり完成度が高いな。吉野家のカレーはこっちを定番にしてもいいんじゃないかしら。多くの人の好みから言ったらその意見はナンセンスなのもわかりつつ言っています。
でもね、昔よりもはるかに日本人の舌はスパイスを許容するようになってきているのも事実。いけるんじゃないかなあ、そろそろ。
ルーローは濃いめの味付けで五香粉強く香りなかなかいいですね。高菜もちゃんと仕事をしているんですが、もうほんの気持ち強い味の方が魯肉飯らしさが出るかもしれないです。温玉は致し方なし、かあ。ゆで卵じゃないとちょっとニュアンスが違ってしまうと感じるんですよ。
現在吉野家グループで流通するのがゆで卵ではなく温玉なのでコストとオペレーション等効率を考えるとこの着地になるかあ。できれば黄色いたくわんも添えて欲しいところ。あ、でもとはいえ「魯肉飯」ではなく「魯珈監修魯肉飯」であることを考慮せねばいけないよね。ないものねだりであります。台湾のごはん好きだから。
極私的な感想としてはお弁当で買って帰って解体してそれぞれ独立させて酒のつまみにするのがいいんではないか、と感じました。味の強さと構成が濃いめであったため、です。店内飲食であればごはん大盛りにするとバランスするんじゃないかと思ったよ。逆にそこらへんからなのか、カレーの良さが際立った感もありました。
そのなかで牛丼の肉が口中に入るとなにかはっと覚醒するんです。逆に牛丼の肉が違和感になっちゃってるの。なんだかおもしろい。悪い意味ではないよ。それはつまり吉野家の牛丼の完成度というのは本当に心から素晴らしいもので、それだけに他の異物を目立たせる。そういうことだと思います。とにかく吉野家、よくやったよなあ。すこしまえならチェーンレストランではこういうものはなかなかメニューに載せづらかったはずのところを齋藤店主と2度めの仕事。素晴らしいと思います。
ああ、そうだ。ヨシギュウをスプーンで食べる、という体たらくを晒してしまったよ。うむー。流れでそうなったんですが、吉野家の牛丼は箸で食べたいものです。