ちょいと駆け込みになってしまったんです。申し訳ないなあ。でもお腹空いてたし、当てないし。どうやらランチタイムはもうそろそろ終わりの時間だったようです。
カレーですよ。
ご店主でかなあ。ちょっと迷った顔をしてすぐに席を案内してくれました。や、もうしわけないです。なかなかランチのカレーが決まらなかったんですよ。千葉のモノレールぞいをうろうろと迷い、どこも休みで困り果てていたんです。そうか、今日は月曜日かあ。月曜は魔の刻。カレー店は休みの店が多い日であるぞ。
それでカレーは諦めて、何度かクルマで通りかかって気になっていた緑色の大きなロゴのお店、
「ハイ・ツリー」
に頼ってみることにしたんです。洋食のレストランと記憶していましたが、辿り着いてみれば日替わりのランチメニューにカレーがあるではないの!これはありがたい。いつもあるのかどうかはちょいとわからなかったんですが、とにかくこれに決めよう。
すっきりと洒落た雰囲気の快適なお店でね、居心地良いんです。お客さんが並んでるのもみたことあります。では、すぐに注文。
「サーモンカレーとライス」
を所望、です。サーモンを使うカレーは珍しくて期待をしてました。
やってきたカレー、もちろんカレーであるわけですがヨーロッパの煮込み料理的仕上がりで感心させられました。お店のカラーがきちんと調理に出ているオリジナリティ高いもの。ちゃんと方向性が定まってる安心感とでも言いましょうか。
サーモンがたっぷりと使ってあるクリーミーな仕立てのカレーソースでした。「揚げ物を乗せたカレーライス」というようなありきたりなものではなかったんだよ。うれしい誤算です。シチューと、メイン具材をソースで食べるスタイルの西洋料理の良いところを両方から引っ張ってきたような仕立てだと感じます。これはいいなあ。
カレーライスとしてはでこぼこが少なく刺激を感じられないという輩もいるやもしれないです。でもね、これはそういうものではないわけです。音楽に例えればベースとドラムでリズムを印象的に刻む音楽とメロディ主体でうねりを作り出すものとがあるでしょ。そういう違いに近いと思う。
サラダ、野菜を丁寧にちゃんと扱ったものでうれしくなります。野菜は扱いでサラダは本当に変わるよね。ドレッシングも同じくビネガーを使うイタリアンドレッシングという感じで木が配ってあって、自店での調理(だと察します)。クラシックで気分の良いものだったよ。
付け合わせも良かった。マッシュポテトは雑味なく大変ななめらかさ。その食感はクリームにも似た舌触りで素晴らしい仕上がりです。紫キャベツスライスもきちんと気をかけてあって美味しいし。タマネギのマリネ、これもシンプルな味付けながら実に良いなあ。
カレーライスとサラダ。そういってしまうと野太いものの想像をしてしまうところがあるわけですが、ここのカレーライスは繊細なものでした。この味や繊細さは多分、他のメニュー、店の世界観につながっているに違いないと思う。他の料理も食べてみたい鳥栖あのに思わされるものでした。
閉店間際の椿客をお店に通してくださってありがたかったです。おかげで昼食難民化を逃れることができました。あの時間の一人客、鼻白らむところもあったんじゃないかと思うんですが、おいしかった旨を伝えたら笑顔をもらうことができました。
さて、良い気分のまま次の用事だな。