カレーですよ5567(御徒町/湯島 デリー上野店)すべり込み。

滑り込みであるよ。デリー上野店の日曜21時過ぎ。通りの向こう側から覗いてみると行列なし、ホールは流石に閑散としている様子です。そりゃそうだよなあ。日曜日。

 

 

カレーですよ。

 

 

お店に入るとそれでも2〜3組のお客が入っているのが流石の名店。名店ではあるんですが名店などと呼びたくない、気安く近い距離感で寄り添ってくれる嬉しいお店であります。

 

「デリー 上野店」

 

のことであります。

デリーはカレー店です。カレー専門店は夜の仕舞いがわりと早いんだよね。20時、21時で閉店のお店が多い中(インド料理店は23時までのお店など多いけどカレー専門店ではなくインド料理店だからね)救いとなってくれるありがたい存在なんですよ。

上野、銀座両店共に22時閉店。わたしのような営業時間帯をオーバーしそうなタイミングでバタバタとカレー店を探すようなダメ人間にとってのセーフティネットとなってくれています。本店の場所柄遅めの仕舞いでそれに他店(銀座)を合わせたのかしら、なぞ想像しています。深夜カレー難民の星なのであるよ。

さて、上野店で当たり前のように口を突いて出てくる

 

「コルマカレー」

 

のひと言にて注文。まったくなにも考えていないです。ただもうあの席に座ると勝手に口がコルマと発するんだよな。なんなんだろう。

この夜のコルマはなんとなくだけど甘味控えめ酸味ちょい強めに感じます。そういうのは誤差の範囲でありお客の勝手な思い込みであることも多いわけです。どちらも正解で、それはつまり人の方は昼間の仕事の成否如何、人間関係のもつれなどで下の感じ方なんかころころ変わるし、店は、料理は季節と仕入れによって素材の味が変わるから。そりゃ当たり前だわな。

その中で調理人たちもその素材の味の幅を考えながら調整をかけているわけです。長く通い同じメニューを食べ続けるお客の中には稀にそういうものを敏感に感じ取るものもいるでしょう。で、それは味のブレではなくて「その時の味の違いを楽しむ」という範囲の中のものなわけです。

事は食事の話しであり、特に外食の嗜好品的なところで考えるとそれはつまり「楽しみ」と考えるのが正しいと思う。「味が違う」とか「ブレ」など口に出すと恥をかくよな。きちんと範囲の中で変化を楽しめるかどうか。そのお客の質と懐の広さを問われる話しなのです。

で、あたしはいつでもそういうのも含めて全部楽しんでるわけです。お得です。

いろいろ書いたけとにかくコルマが旨い、というだけのお話しなんですけどね。ああ、旨い。