
気がついてしまったのです。わたしの部屋から一番近い「C&C」は新木場の駅の店ではないか。そうか、そうだったか。そりゃそうか。どうやら間違いなさそうです。
カレーですよ。
「カレーショップ C&C」は京王系です。なので沿線に店が多いのです。いまでは直接沿線、駅ではなくても見かけるようになって喜ばしいんです。なにしろ「C&C」、好きなので。カレーチェーンの中で一番に推しています。なんとなく秋葉原のお店が一番使いやすい距離と場所の気分だったのですが。とはいえ、昭和通り口の並びにあるゆえクルマでは使えないんですよね。それではたと思い出したのが新木場駅の改札前の店。

時間帯にもよるけど、あんなにうら寂しい駅だったはずが今では結構な乗り換えと乗降がある駅になっています。新木場で働く人も職人さん以外が増えたり、色々と動きがあるようだね。
で、
「カレーショップ C&C 新木場メトロピア店」
は改札の前にあります。JR京葉線改札。その並びには東京臨海高速鉄道りんかい線の改札。思ったよりも乗り換え客が多いんですよね。木曜日の21時半はそういう時間帯なのかもしれないね。そしてありがたいことに新木場駅の「カレーショップ C&C」は22時半までの営業。わたしがよく行く木場/東陽町のジャンカレーが20時に終わって「あとは牛丼屋かインドカレーから選ぶしかないかあ、、」というときの支えになってくれるわけです。そう「カレーライス」が食べたかったのでね。

そんなわけでわたしはといえばクルマを放り出して電車にも乗らず、脇目も振らずに券売機の前に走り寄るわけです。
「温野菜カレー 辛口 + ゆで卵」
としようかな。
当たり前なのですが本当に、嬉しいくらいにいつも通りの味で「これが食べたかった!」と舌がよろこんでいるのがわかるのです。

なんというのかなあ。世の中のカレーライスの代表のような味だと感じるんですが、確実に「C&C」の個性があってそれ以外の何者でもない存在感も併せ持つ味。これを食べるとカレーライスの望洋たる世界の淵に立っている気持ちになるんですよ。いつ食べても不思議だなあ、とおもうのです。

ご存知の通り、先日の「第13回神田カレーグランプリ2025グランプリ決定戦」に「カレーショップC&C秋葉原店」がエントリー、インターネット一般投票を集めて決定戦出場を果たし、驚くべきことに「準グランプリ」と「スペシャルアワード」の二冠を攫ったのです。これは画期的なことだと思っています。

スペシャルアワード審査員を務めたわたしですが、大変に嬉しかったのです。チェーンである「カレーショップC&C秋葉原店」が一般投票の積み重ねで「準グランプリ」を獲得し、カレーの専門家集団のわたしたち審査員からの「スペシャルアワード」も同様に獲得したわけです。プロのカレー専門家がよしとし、来場の皆さんが素直に投票しての結果。まさに満場一致。これ優勝以上に価値があるかもしれない。

ほかのチェーンの入賞も過去あったけれど今回の「準グランプリ」は何かちょっとあっちとは違うニュアンスを感じているんです。言語化がむずかしいんだけどね、そう思っています。そんなことを考えながら、でもやはり頭の中からは考えやらなんやらはしだいに消えていき、ただもう目の前の皿、一点に集中していきます。やっぱり旨いなあ。またすぐ食べたい。

カレーライスはこういうのでいいんだよ。
