
忙しい年末に「エチオピアカリーキッチン」というのはなかなかに良いチョイスではないかなあ、と思うのです。
カレーですよ。
まずお店が駅にあるというところ。アトレ秋葉原の1階に位置しており、お店を出ると改札がみえるほど近いのです。走ればホームまで1分というところ。忙しい時期にこれはいうことがないですね。そして秋葉原駅は総武、山手、京浜東北に有楽町線、都営新宿線とターミナル駅なので都内どこへでも自由自在。

それとお店の作り。簡易な衝立の仕切りで通路と隔てるというスタイルの店で、それが長っ尻にならない効果を持っていると感じるんです。なのに落ち着くんだよなあ。
「エチオピアカリーキッチン」
は、狭いお店ながらなんだかその狭い席に快適を感じてしまうのです。

コロナの波未だ絶えぬ現在ではありますが、隣の席とのついたては撤去されたお店がほとんど。そんな中ここはそのためというより、1人で気兼ねなくというところに重きを置いているのかな、隣の席とのついたてはしっかりと残されています。これが快適のもとなんだよな。

カスタマーセットや箸休めなどテーブルに置いてあるわけですがオススメ皿がやってきても邪魔だとは感じません。諸々充実してなおかつせせこましくない感じがあるんだよ。いわゆるコックピット感か。これは良いな。さて、変わり映えしないわたしの注文でござるよ。
「野菜カリー」
辛さは3倍程度でいいのです。それにたまねぎアチャール。これは欠かせないのです。


やってきた野菜カリーに福神漬けとアチャールをばら撒いてやって、じゃがいもをスプーンで半割りにしてカレーにどぼんと沈めてやります。するとわたしだけの「いつもの」エチオピアの世界が完成となるわけです。これで良い。これが良い。良いなあ。


例の汁。エチオピアでカレーを食べると、ごはんを掘り進んで胃樹と皿とご飯の間にうっすら滲み出る透明のあの汁。あれこそエチオピアのエキス。タマネギなどの煮込み物は原型が残ってるものはごはんの上に残り、それ以外のうっすら透明のさらさらお汁は皿の底に。これが真骨頂。すきなのよね、これこの感じ。


いつもと同じというのは心が穏やかになります。ざわざわした通路や店の喧騒がカレーに集中することで一瞬だけシンと静かになるんです。

そういう気持ちが大事になる、年の瀬です。
