2月8日に横須賀にて、カレーで地域おこしをしている5つの地域の代表の方々が集まってのシンポジウムが行われます。タイトルは「カレーは日本を救う」というもの。
テーマはちょっとクスリと笑っちゃうような大袈裟なものかもしれません。
しかし。
もちろん食べ物だけでこの国を救えるかといえばそうではないわけですが、その強い想いを言葉にして行った時にこのタイトル、テーマに至ったのではないかと考えています。 食というのは面白いもので、テーブルに料理ののった皿を一枚用意して、二人の人間に食事の時間を共にしてもらうと、たとえその席に着くまでは無関係であった二人だとしても「おいしいですね」という言葉と共感をきっかけにその関係が深まるものだと思っています。実際にわたしは外食の席でそういう事象をたくさん見て体験してきました。
ましてやそれがカレーという誰もが自身それぞれの食体験を持つハードル低い料理であれば尚更でしょう。
そういう観点から、現代日本で失われつつある他人との深いつながりや知らない人とのコミュニケーションというシーンで大きく役に立ち、延いては隣近所との交流や地域コミュニティの確立までの可能性を持つものが食というものなのではないかな、と考えています。
ひとつのテーマを核にした他人とのコミュニケーション、これは昔は祭事や奉納といった神事の中で育まれ続いてきたものでした。残念ながらそういうものが弱くなり、途絶える手前に来ているのが現代であると感じます。
そちらはまた別になんらかの手当てをせねばいけないと感じていますが、まずは食というどの立場でも必須のものに集まる場所を据え直して進めるのも発展的ではないかと考えます。
そこから地域の力というものがよみがえり、地場の経済活動の活発化や周りの人たちと共にものを考える、コミュニケーションのあり方の再定義、いや、先祖返りのようなことが始まるのではないかと期待しています。
大袈裟な話ではなく、こういう時代において、政治や国政などではなく、手で触れる、その場で自分の手が届く距離の、目に見えるサイズの小さなコミュニケーションからこの国が変わる。本当の意味での民意のようなものを作り出せるのではないか。そんな夢を見ています。政治が行き詰まっているという感が強い2020年だからこそそんな考えに至るのかもしれません。
自分の中にあったそんな想いと、今回お声をかけていただいた横須賀市の皆さんの強いテーマ性がリンクして、今回、パネルディスカッションのファシリテーターとしてお手伝いをすることになりました。
総合司会は一条もんこさんが努めます。
カレーがタイトルにもなっていますがそれだけではなく、地域おこしや経済活性をご商売や気持ちの土台に持つ方や、現在飲食店を営み、もう少し何かを掴みたいと思っているような方、食のジャンルではなくても個人経営で地元を大事になさっている方や観光事業などを考える各都道府県、市町村の観光課の方々、とにかく色々なジャンルの方々に見にきていただければ、と思います。
わたしたちも登壇者一同、なんらかのアイディアを差し上げられる会にしたいと考えています。
逆に幅広い方々に来ていただき、わたくしたちにさらなるアイディアを授けてくだされば幸いです。
この場所もコミュニケーションがちゃんとあるような場にしたい、そう思っています。
私には関係ない、なぞ思わずにぜひ奮ってご参加くださいませ。
カレーの街よこすか20周年シンポジウム「カレーは日本を救う」
パネルディスカッション ファシリテーター 飯塚 敦
日時:2020年2月8日(土曜)13時30分~16時(開場13時)
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会場:横須賀市立勤労福祉会館 ヴェルクよこすか
〒238-0006 神奈川県横須賀市日の出町1丁目5
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交通:京急横須賀中央駅から徒歩5分
申込:https://www.yokosuka-yksk.jp/ より
参加申し込み締め切り1月31日(金)
定員になり次第、締切