カレーですよ4470(清澄白河 カレと。Men)ラーメンに驚愕。カレーにうっとり。

映像関係の仕事を生業にする金田さん。映像と放送のトレーディングショーInter BEEでイベント内配信の番組の枠をひとついただいたり、カンパニー松尾監督の対談配信の時にカレー手配のお手伝いをしたりと意外なポイントポイントでお手伝いしたりお世話になっていたりしてきました。

 

 

カレーですよ。

 

 

ちょいとワイルドな心あるいい男、金田さん。独自の視点と理論を持つハードコアなラーメン通でもあるんだよ。

それで、久しぶりにどう、と少し前に声をかけてもらって一緒にメシを食べに行くことになっていました。行き先は清澄白河。わたしは自転車距離です。

 

「カレと。Men」

 

というちょっと変わった名前のお店。どうやらラーメン業界の腕も経験も強いものを持つ店主のやってらっしゃる店らしい。そしてカレーもあるんです。

その店主、清水さんとわたしを引き合わせたいというのが金田さんのこの日のミッション。わたしもとても楽しみでした。

店は繁盛中。ひとつだけ空いていたテーブルについて、まずはラーメンです。

 

「牡蠣煮干し醤油BLACK men」

 

ラーメンに疎いわたしでもよくわかるとても良い一杯でした。

まずスープ。煮干しの強い、しかしイヤなエグみやバランスの悪い苦味はなく、太く強いのに優しい旨味。濃いのに上品。おいしくてくりかえしレンゲですくっては味わってしまいます。ラーメン店ではどうもいつもスープばかりどんどんすくって飲んでしまう。カレーの人だからかなあ(笑)

麺は細麺ですごよくスープを掴んで口まで運んでくれる良麺で、実に好バランス、クセになる味です。

ローストビーフが3枚、乗ってくるんですよ。見事な美しいピンク色の仕上がりで、それに見惚れていると向かいの男はさっさと小皿をもらって肉を避難させていました。

それはつまり肉の逃げ場がないとメニュー写真を見て察し、事前に小皿も出してもらってスープの熱で火が入っていくのを阻止すべく丼がやってきたその場で退避をさせたということ。まったくその慧眼には恐れ入ります。さすがのハードコアラーメン通。恐るべし、だわ。

わたしはといえばあれよあれよという間に色を変えていく肉をおろおろと眺めるばかり。まあ言ってしまえば、さっさと食べてしまえ、ということなのだけどね。とはいえ色を変え火が通ってもやはりしっかりと旨いままであったのですよ。うまいんです。そして後で追加でおつまみ用のを頼みました。やっぱりピンク色のがいいぞ。

素揚げのゴボウが乗るのが出色でありました。本来ならその場所はメンマなどが座る位置。香り良く、食感シャキッとうれしいゴボウがそこを取り仕切り、リズムとアクセントを作ってくれるんです。これがとても良い。

玉ねぎのみじんも良かったな。強くなりすぎない適量が乗っており、スープをじゃませず優しく背中を押すように変化をつけてくれます。まったくもってここにあるべきものがちゃんとそこにある。素晴らしい。

おなかも心も温まって、また明日もここに着たくなるような味でした。味には人柄が出る、という人がいますがまさにあれで、清水さんの穏やかで繊細な雰囲気がそのまま丼の中に結実したようなラーメンでありました。

あら、おやおや、なんかこのまま文章が終わりそうであるけど。まだカレーを食べていないぞ。

後ろのお客さんを鑑みていったん店の外へ移動、金田さんとよもやま話しをしていました。清水さんとの出会いや彼のバックボーンなどをうかがいます。武蔵や竃時代の話とか小滝橋ラーメン戦争(包丁人味平とかみたいだな/笑)など、興味深い話しが山ほど出てきます。しばらくして落ち着いてからの2ラウンド目。店内に戻り、

 

「フルボディなBLACKカレ。」

 

をいきましょう。

いわゆるカツカレーです。これがまた旨かったんだよ。まいったよ。

カツカレーという言い方でざっくりまとめたくない、良いものでありました。

まずビジュアルでいくと黒々と光るカレーソースはいかにも焙煎深いという風情。清水さんにうかがうとにっこり笑ってそうですよ、と答えてくださいます。香り良く、それ以上に食べると旨味と酸味、甘さの要素がとてもバランスが良く、当然ながらそこにしみずさん渾身のスープが入っているからこそのバランスと完成度。初めのひと口目の印象は、いいカレーを食べるときにいつも思い出す「ウスターソース」を思い出すあの感覚がやってきました。

イギリス由来のウスターシャーソースはそのスパイスなどの構成要素がとてもカレーのそれと似ているのです。ビネガーベースで発酵させるタマネギやニンニク、タマリンド、各種スパイスがはいっています。それに似た構成要素で配合、バランスを調整してやるとてもいいカレーが生まれると感じています。

清水さんのカレーはまったくもってわたし好み。ちょっと困ってしまうくらい好きな味なんだよね。あえていうならちょっとだけデリーのコルマカレーを思い出すところがあります。もちろん似て非なるもので、両方にきちんとそれぞれの高い価値があります。

カツがまたいい。いいのよ。

とんかつに仕上げず(そもそも牛カツだ)厚くしていないのもいいし、カツ自体にわりとしっかりついた味もいい。ビーフカットレットにしっかりなっています。

なにがいいってカレーの中に浸かっていないところ。これはお好みもありましょうがわたしにとっては重要事項なのよね。カツもカレーも大好きなのでひっちゃかめっちゃかにならずにどちらも味わいたいので、別々が好みです。

とにかくいいカレーだしいいラーメンだったなあ。

先ほども書きましたが味には人柄が出る、という話し。まだお会いして間もないのですが、にこにこしながらおしゃべりをしてくれる清水さんの穏やかさ、繊細さがそのまま形を成したような料理でありました。

ラーメン業界でその名も高い清水さんがなぜカレーも、しかもこんなにきちんと美味しくていわゆるラーメン店のカレーライスで想像するあれとは全く違う素晴らしいものを提供しているのか。

 

もう一度じっくりと伺ってみたいな、と強く思います。早くまた行こう。