カレーですよ4479(小山市 ビスミッラーパンジャビダバ)栃木県小山市のロードサイドパキスタン。

本当に気まぐれに小山市までやってきました。なんでだったかなあ、江戸川を渡ったあたりでそういえばアジアハンター小林さん(リンク参照)が小山の方のちょいとおもしろそうなレストランに足を運んでいたのを思い出したのが、きっかけ。

 

 

カレーですよ。

 

 

どうも最近では面白いコミュニティが多いという茨城、栃木方面。群馬はどうなんだろうなあ。北関東と呼ばれるそこら辺の地域のアジアからの人々のコミュニティがいろいろあるそうなのです。

出かけていったのは、

 

「ビスミッラーパンジャビダバ」

 

という屋号のパキスタン食堂。

これがなかなか難しい場所にあるんだよね。国道4号線、日光街道のバイパス沿いというクルマで行けばまことにわかりやすい、通れば見える場所にあるこのレストラン、なかなか入れないんですよ。

それと言うのも跨線橋だったかな、いや、オーバーパスの橋だった。下り車線、東京を背にして走行中、橋のたもと右側に店が見えました。あったあったとしばらく(1キロ近くは通り過ぎる)行ってUターンをしてまた橋を渡って近づくと、、、あれ、近づけない。通り過ぎてしまうんだよ。

それは橋を渡り切ってすぐに店が見えるので左に寄せようと思うんだけど橋の袂にある合流車線との分離帯に邪魔されて店に直接左折して入れないんだよ。ありゃー。で、また大回り。なかなか大変な思いをしましたが慣れれば大丈夫。

さて、お店。なぜか店頭で焚き火中。ローストチキンのマシンも外に置きっぱなでなかなかワイルドです。

小上がりなんかもある居抜き店。なかなか快適ですよ。

メニューは壁のホワイトボードだけ。そこから、

 

「マトンプラオ」

 

を選びました。最近これもなんとなくだけどビリヤニではなくプラオを選ぶことが多いかな。炒めご飯も炊き込みご飯もどっちも好きだけど。

音楽もなくシーンとした席でぼんやりと料理を待ちます。なんか、なんだろう、快適だな。ほっておいてくれるこの感じが快適なのかな。やってきた料理はこの通り。

 

まずマトンプラオ。

あっこれうまい。うまいなあ。マトンがすごいうまいんです。

なんというのかしら、肉の食感がコーンビーフのように繊維でするっとばらけてあっと驚く舌触り、口当たりなんです。骨に接する部分など(当然骨つきです)美しいピンク色に仕上がっており、震えが走ります。こりゃあお肉、素晴らしい扱いだ。

そしてもう一度あっと驚く甘いニンジン。うむ、グラッセというわけか。ほおほお面白いぞ。

これがどうにもいいアクセントで破綻がないのがすごいです。以前どこかの、やはりパキスタンレストランでこういう仕上がりのニンジンに当たって楽しかった記憶があったよなあ。

全体で言うとちょいと辛めに仕立ててあって食欲がどんどん湧いてくるいい感じのやつ。好みだねえこれは。

ダヒにはパウダースパイスが見えますね。ミントもほんのり香ります。これは有能な味変ソースだねえ。けっこう酸味がたっており、香り強いプラオに対抗できる変化球だね。かなり大きく味の雰囲気が変わります。ちゃんとかけてね、よい感じだから。

サラダは胡麻ドレッシングです。

なぜか胡麻ドレッシングを使うインド亜大陸周辺レストランが多いと感じます。そうだよね。ここらへん、一度どこかのコックさんに聞いてみたい。日本に来てから知ったはずで、日本人が使っていて好きな人が多いから使っているのか、それとも本人自身が気に入っているのか。後者ならあの甘い味をどう思うか、とかね。そういうのをじっくり聞きたいです。

そのあとコック氏がキールにチャーエーまでサルビスしてくれました。アジアハンター小林さんの霊権なのか。小林さんの名前を出すとみんな顔がパッと明るくなってアジアハンターの友達か?とおしゃべりが始まります。

途中から1人のパキスタンの人が隣の席で食事を始めました。そののち、そのテーブルにまた数人、パキスタンメンズがやって来ておしゃべりを始めます。そのなかのひとり、日本語が上手、というより日本人よりもキレイでしっかりとした日本語を話す大変にスマートな紳士が話しかけてくれました。

 

「味はどうですか?」とても美味しいし、マトンの扱いが素晴らしいことを伝えると喜んでくれました。この店に来た経緯を伝えると、小林さんの名前が出たところで彼の顔に大きな笑顔が浮かびました。

バルガル(ハンバーガー)の話になって「急に言われたのだけどパンがなければできないよ」と笑っていましたよ。まあしかしあのカッコいいバーガーが描かれた看板を見かければ頼みたくなるのが人情だもんねえ。そうか、この紳士は数日前に小林さんがきたときにもいたってことか。オーナーさんかな。

そうだ、キール。

これもものすごく美味しいものです。おもちのちょいと手前という感じのふわとろ感。甘さは意外や強すぎずでちょいと上品さまで感じさせてくれます。和食の最後に甘いもので出てきても誰もフロムパキスタンとは思わないであろう味。うーん、これ素晴らしい。

ミルクティは初めから甘いんですけどでもさらに砂糖を薦められて、ちょっとそういうのは楽しいよね。

甘いものの話をしていると「ジェレビは知っていますか?」と聞かれる。食べたことがあるが、甘すぎて大変ですよね、と伝えると「ここのはそんなに甘くないのですよ」と言ってコックさんにジェレビを出してくれるように伝えています。

彼はやっぱりここのオーナーかもしれないな。

果たして出てきたジェレビ、おやおや、こんな感じにもなるのか。甘さ控えめで食べやすいんです。いや驚いた。

射水や八潮の話しやクルマのビジネスの話しなど楽しいおしゃべりをのんびりと続けて気持ちもおなかもいっぱい。ゆるりとお店を出ました。会計でお札一枚しか受け取ってもらえなかったなあ。

 

南アジアのレストランは、ちゃんと楽しんで、楽しんだことをちゃんと伝えて仲良くなる。

そここそが大事だと思うのです。