カレーですよ4503(小村井 ビリーザキッド墨田本店)ビリーザキッドなのにカレーですよカウントとはこれいかに。

いつも思うことがあるのです。それはこの店にはカレーはない、ということ。なのに行く。

ステーキ専門店だから、当たり前。そりゃあそうだ。だがしかし。

 

 

カレーですよ。

 

 

だがしかし、カレーに似たものがあるのです。あるのだよ。ずっとそう思っていたけれど、それに気がつく人は多くはない。わたしが言っているのは

 

「ビリーザキッド」

 

にはメキスープあり、ということ。

以前からずっと好きで、ブログでも「カレーなしよ」の括りで取り上げていた目きスープですが、2021年、時代の変化とともについにこれをカレーと呼んでもおかしくない空気がこの世の中に醸成されるようになったのです。えー、うーん、少なくともわたしは思ってます。だから、この記事はカレーですよのカウント。「カレーなしよ」から「カレーですよ」へ。これは記念すべき記事なのです。

 

「メキスープ」

 

のメキはメキシカンのメキ。メキシカンスープなのであります。メキシカンテールスープの方がより正しいね。

大変に濃く、辛く、酸っぱいスープ。添えられて出てくるスプーンはそのシルバーの色を風雪に、いや、メキスープでやられてくすんだガンメタルという風情に変色しています。

これは明らかにメキスープのせい。カウボーイレストランにふさわしい風合いになっており、鬼気迫るものがある。そんな変色が起こるほどのスープなのです、メキスープは。

とにかく辛い。辛いです。なんとなくだけどね、昔よりは辛くなくなった気がしていますけど、でも気のせいかもしれない。

辛く、酸っぱく、旨そうな油の浮いた真っ赤を超えてちょいと黒ずむばかりの強い圧力を湛えたサラサラのメキシカン。なのにデリーのアレを思い出すスープです。

メキスープをご飯にかけてみてほしいのです。なるほど、これだな、と感じるはず。

辛くて酸っぱいメキシカンカシミールを白メシにかけてかっこみ、そのあとに甘い味付けのインディアンの肉を頬張り、さらに甘いメキサラダで舌を癒す。これですよ。これが、醍醐味。できれば深夜にやるのがいいでしょう。

そしていま話に出たメキサラダ。

ここ墨田本店には本物のメキサラダの味があるのです。もはや本物が何かなど意味のない論争だとは思いますが、ここのはバランスがいい。さすが本店、いや、あたりまえか。

ではあるんですが、メキサラダのいちばん好みのやつを求めて都内各店舗を彷徨うのもそれは立派なミッドナイトカウボーイの所存であり、とても正しい。

そういうのもやりましょう。

 

深夜、湯島や銀座の代替になり得るあの激辛が大衆ステーキの店で手に入る。それだけで十分。

 

他になにがいるというのでしょうか。