カレーなしよ(蓮沼 珍萬楼)中華でホッと一息。

20年来の友人のお店です。蒲田の隣、蓮沼の駅横にあるんですけど、いつ来てもホッとします。

なんだかんだでいつでも半年くらい間が空いてしまうんですが、それでも彼の顔が見たくて、彼の家族の様子が知りたくて定期的に立ち寄ります。

餃子が皮からオリジナルで別注をかけるこだわりのもの。モチモチとした大陸の餃子らしい餃子でお腹にもたまるいいものです。

本当にこれ、好み。これは必ず何人前か頼みます。

 

それに、いつも必ず頼んでしまう大好きな「珍萬丼」ももれなく注文。

 

これは言葉にすると中華の餡掛け丼で醤油仕立て、海鮮と肉の入る豪華なやつ、となっちゃうんだけどね。どうにもこうにもクセになるんです。うまいんです。陳さんはわりと甘めに味を決めるんですが、それが好みでうれしくて。ああ、たまらんなあ。

 

レバニラ炒めはこれでもか、とレバーが入ってきます。もっと野菜くれよ、とも思うんですが、いや、これはこの配分でバランスしているな、と理解できます。これまた口当たり優しい尖らせない味付けで、町中華でよくある塩でエッジを立てて短時間でかき込む感じの爽快で汗だく、みたいな方向にはしていません。じわりとくる旨みや穏やかな味付けであの手の熱量高い町中華とは一線を画すのが美点なのです。

 

返す返すもクルマで来ているのが残念なんだけどね。でも、ビールがなくとも旨いものは旨い。飲りたけりゃあおみやげで買って帰ればいいんです。持ち帰り、当然なんでもできます。あ、汁物は無理かなあ、麺類ね。

中国人の彼が作る料理はもちろん本格的なものも多いですが、優しい味に決めるものが多く、四川や東北料理のように特徴的な鋭さはありあません。それがいいんだよ。そこがいいの。

面倒もなく注文したものが想像したどうりの味で、なおかつ想像よりももう少しおいしい。その「想像よりも少しだけおいしい」というバランスに心奪われるのです。

食事が主役すぎない、皆で行って楽しくやれる雰囲気と味。中華の食堂の真骨頂だと感じます。

こんな時期なのに地元客が通い支える愛すべきお店。また行こうっと。