36チャンバーズオブスパイスがまたすごいのを出してきています。インド音楽をやっているミュージシャン2人の監修によるベンガル地方のマトンカレー。目の付け所がね、面白いなあ。
カレーですよ。
パウチを箱から出して、温める前にさわるとわかるんです。いや、見るだけでわかります。
肉、入ってますという感じでぐいっとでこぼこが出ているその袋から主張が伝わってきます。肉、大きいのだね。いっぱい入っているねこれは。やる気が湧いてくるってもんです。さあ、
「ベンガルマトンカレー」
いってみましょうか。
香りいいなあ、ではひと口。「うわっ、うんまいコレ!、、、」
素で口をついた言葉に自分でびっくしましたよ。いや、本当にうまいんだもん。うーん、こういうマトンカレーが欲しかった。素直にそう思ったお味です。
これ、すごく好みの味の方向です。
マトンのクセがグッと前に出ようとするところをスパイスの香りと辛さがぎゅぎゅっと押さえ込んで、奇跡的にバランスさせたようなワイルドかつ実は繊細なお味。これはすごい。全体的に濃いめ、強めの味はなるほど、ちょいとインドの食堂感覚とでも言いましょうか。だからボージャンタール(仕切り皿)でその仕切りの存在を無視して白メシをぶっかける風な盛りつけをしてやり、雰囲気を出してみましたよ。
我ながらいい感じだねこの盛り付けは。乱暴な盛り付けの食堂を少しイメージしてみたわけです。
ジャガイモは大きなカットで食べ応えあり、味もよく染みているんですが、くずれたりとけたりしていないのがよいね。
ホールのクローブやブラックペッパーがそこここに見えてやる気が出るのもよい。とにかく白メシに汁をじゃばじゃばとかけてやってグリグリとかき混ぜてガツガツ食べたくなるカレーです。漢メシここに極まる感があります。
これは手放しでおすすめしたい逸品。
インド料理が好きだったり辛くて刺激強いものが好きな人には是非とも体験してもらいたい味です。本当に良くできているよ。
わたしとしたことが皿どころか袋の底までなめまわしたいと本気で思っちゃったのですよ。
これは、ご馳走確定です。
たくさんストックしようと本気で決めました。