御徒町の駅前に大きなビルがありますよね。ユニクロとジーユーが入っています。とはいえあのビルはイメージはともかくユニクロビルではないんですよ。吉池ビルです。「御徒町吉池本店ビル」なんです。
カレーですよ。
昔ながらの百貨店「吉池」自体は面積を狭めてしまいましたが幅広い扱いがある食材、特に海産物は変わらずで、とてもありがたい。上階の靴売り場で27センチまで揃っているハイヒール(ヒールの高さじゃないぞ)など売っていたのを懐かしく思い出します(買ってないぞ)。
そしてここは伝説的場所でもあるのです。日本のフレッシュカレーリーフの定期販売発祥の地、とも言えるような場所なのですよ。その話はまた別に今度しようと思います。
で、ユニクロで注文した商品が届いたという知らせを受けて取りに来ました。夕方早くの中途半端な時間、平日、とくればもうあとは言わずもがなの「デリー上野店」となるのが流れなんですが、クラウンエースも復活したもんなあ、なんて考えていると。
おや、洋服の袋を抱えて店の外に出てみれば。ガードの下、油脂池ビルの斜め脇に、
「よもだそば」
の看板が。
その上まだ花輪が出ている開店祝い直後という状態です。御徒町のガード脇によもだそばができていました。これはありがたいなあ。
なにがありがたいってうまいカレーが520円なわけですよ。骨つき鶏肉、チキンドラムスティック1本入りなわけですよ。そりゃあもうありがたいくらいしか言葉がありません。
安いからじゃないんです。安いのにきちんとしているからありがたいのです。
ではさっさと入って食券を買いましょう。
「よもだカレー」
ほんとこれ、まったくちゃんとしているのだよねえ。久しぶりに食べましたが、改めて思いました。
いわゆる蕎麦屋のカレーライスではないのはもう皆さんもご存知でしょう。
鰹出汁を感じつつもトマト、タマネギなどを土台にきちんとスパイスを使って仕立てた真面目なカレー。お手本はインドの料理の手法から、なわけです。きちんと辛く、きちんと香り高く、いろいろと上手な調整をしてあります。他の店のカレーライスではない、よもだそばのカレーであるというオリジナリティも感じます。
満足感が高いなあ。たいしたもんだなあ。
もちろんおそばと合わせるのもよいですよ。
上野御徒町界隈であの店が行列とか高速道路をむこうへ渡るのが面倒とか、そういう時に重宝しそうだね。